ヌガ
Le Nougat
銀座の裏通りながら、その一角に漂うのはパリの香り。ワインバーの真っ当な在り方を示してきた『シノワ』が2008年に開いたビストロだ。供するのはもちろん、アレンジを一切加えない伝統のビストロ料理。アラカルトで常時約50種以上という多彩なメニューは、ボリューム感も本場さながら。フランスワインを中心に約150銘柄を揃えたリストも、飽くなき追求心でワインと対峙してきた『シノワ』ならでは。何を食べて何を飲もうか、考えるだけで心が弾む。
ラール・エ・ラ・マニエール
L'art et la maniere
シェフの清水将氏は、フランスの3ツ星『マルクベーラ』時代、朝の4時から野山に分け入り山菜やキノコを収穫。『アルページュ』では自家菜園を持つアラン・パッサール氏の下、食材からインスピレーションを受け、料理に落とし込む術を学び、肉卸の名店『デノワイエ』では、その扱いを身につけた。そして、7年間腰を据えて修得したガストロノミーは、遺憾なく銀座の地で披露される。2009年、銀座に生まれた新たなる名店。その快進撃は始まったばかり。
マルディグラ
Mardi Gras
フランス式に旨い肉をガツンと食べたい、コシの強いワインをぐいぐい飲みながら。そうと決まったら話は早い、行くべき店は『マルディグラ』しかないのだから。穏やかな風貌からは、そこまでパワフルな料理は想像しがたいが、「肉以外ほとんど興味ないんですよ」と話すオーナシェフの和知徹氏。もちろん、ほかにもオーソドックスな煮込みやグリエ類、オリジナリティに富んだ野菜料理も充実。大いに食べ、飲み、話す、本来のビストロの機能を確立した一軒。