イケダン!? Vol.4

練馬じゃダメ!?商社マンたちの「どこに家を買うか」論争に負けた男

―イケてる旦那、通称イケダン。

仕事ができて家庭への配慮も忘れず、男としての魅力にも満ち溢れている。

メディアには多くの“イケダン”たちが登場し、礼讃される。

しかし彼らは本当に、全て完璧にこなすスーパーマンなのだろうか?

外資系メーカーに勤務するユウ(29)のFacebookには最近、イケダンたちの投稿が次々に表示されるが、「いいね!」は押さないことに決めている。

その理由とは?


日曜の朝10時。

ユウは丁寧に顔を洗ったあと、大判のコットンに化粧水をたっぷり染み込ませ、それを2枚に慎重に割いて両目に乗せた。

今日は大学時代のサークルの先輩たちと、天王洲の『T.Y. HARBOR』に集まる予定だった。

今日は4月なのに初夏のような陽気で、テラス席だと日差しが気になるかもしれない。日焼け止めを薄く塗り、その上に春夏用に買ったシャネルの化粧下地をたっぷり塗り込んだ。

いつもより出かける準備に時間がかかるのには、理由がある。

今日のメンバーには、大学1年生のときに好きだった先輩、洋介がいるのだ。32歳になる洋介はもう結婚していて、子供もいるはず。


―洋介さんに会うの、何年ぶりだろう…。


出かける前に、この前買ったばかりのフィリップ リムの柄物のサンダルを合わせる。洋介に少しでも「綺麗になった」と思われたくて、いつもより少し大人っぽい恰好を意識したのだ。

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