2017.02.04
今年、さらに一歩、大人の世界へ足を踏み入れたいと考えているあなた。650年、日本で継承されてきた伝統芸能「能」などいかがだろう?
4月銀座にオープンする『GINZA SIX』に、能楽最大流派である観世流の拠点「観世能楽堂」が移転。今、静かに「和」文化が、またひとつ身近な存在になり、話題を集めている。
そして、一番注目されているポイントは、日本最古のパフォーミングアートである能楽にリアルタイムの実況ガイドが導入され、新風が吹き込まれるということ。能に興味はあったけど、きちんと内容を理解できるか不安だった初心者たちにぴったりな、画期的なシステムだ。
ぜひこの機会に能の魅力を体感しに行こう!
能楽界の貴公子たちが舞い、謡う
「普段、なかなか能に触れる機会のない初心者の方でも楽しんで頂ける能楽公演」をコンセプトに、若手能楽師を中心に旗揚げされた「七拾七年会(ななじゅうななねんかい)」。
前回の公演は今から2年前。若手から中堅という立場に成長したメンバーによる今回の公演は、お囃子の演奏者一人と謡い手(うたいて)一人とが、1対1でクライマックス部分を演じる”一調”から始まる。”一調”は、双方に相応の力量が必要とされ、囃子方と謡い手の真剣勝負。それなりの経験を積んできた者にしか許されない、緊張感のある始まりは見る人を惹きつけるだろう。
画期的なシステムで能に変革をもたらす
そして、今回初心者の強力助っ人となるのがイヤホンガイドの導入。実況中継ガイドを担当するのは、20代の能楽師。能の進行をリアルタイムで解説してくれる。
能というクリエーションは、空間や間合い、所作の行間など、見えないものを観客それぞれがイマジネーションと、自身の人生経験を投影させ、完成させていく、究極のアート。それを細かい部分まで理解するのはとても困難。
解説では、その究極のミニマリズムで余分なものを排した舞台が今どんな場面設定になっているのか、役者の動きがなにを意味しているのか。
また、宗教絵画などにあるアイコンのように、装束の文様や面に潜む意味や歌舞伎との違いなど、慣れない鑑賞者が見逃してしまうほんの些細なことを読み解くのを、そっと手伝ってくれる。
能の楽しさを倍増してくれるに違いないシステムは初心者ならずとも、体験してみてほしい。
主な出演者一覧
★七拾七年会メンバー
武田文志氏、武田宗典氏、山本則重氏、小寺真佐人氏、住駒充彦氏、原岡一之氏
★その他の出演者
☆シテ方:武田志房氏、武田宗和氏、浅井文義氏、松木千俊氏、味方玄氏
☆ワキ方:森常好氏、宝生欣哉氏
※上記7名は、重要無形文化財総合指定保持者
☆狂言方:山本則孝氏、山本則秀氏
☆囃子方:竹市学氏、杉信太朗氏
★ナマ解説ガイド担当
武田祥照氏、武田崇史氏
公演詳細
■2/20(月)
第一部:一調 「勧進帳」「籠太鼓(ろうたいこ)」「野守(のもり)」
第二部:狂言 「節分」
第三部:能 「天鼓(てんこ) 弄鼓之舞(ろうこのまい)」
■2/22(水)
第一部:一調 「屋島(やしま)」「西行桜(さいぎょうざくら)」「女郎花(おみなめし)」
第二部:狂言 「惣八(そうはち)」
第三部:能 「海士(あま) 懐中之舞(かいちゅうのまい) 」
※一調…お囃子の演奏者一人と謡い手一人とが、1対1でクライマックス部分を上演する方法で、双方に相応の力量が必要とされます。
1分でわかる能楽
能が現在のようなカタチになったのは、13世紀の終わり頃。京都の金閣寺を建てた足利義満の孫、足利義政(銀閣寺を建立)の庇護の下、二人の天才役者、世阿弥(ぜあみ)・観阿弥(かんあみ)親子がその基礎を築いた。
後に織田信長、羽柴秀吉、徳川家康といった、時の政権の肝入れもあり、洗練されたアートへと昇華していく。
後に、大名をパトロンとして継承されていく中で、当時同じ日本国内であっても、方言が相互コミュニケーションを阻むことも少なくなかったため、将軍が大名に能楽の演目上演を通して道徳観念や生きる道を示すのにも用いられた。
発祥から約650年。今もなお同じ約200演目以上を、創作時のまま忠実に上演し続けられているのも、能の特徴である。
映像で紐解く、能舞台のひみつ
能舞台 能の演技を支える舞台装置 (外務省提供)
■公演概要
公演名:七拾七年会(ななじゅうななねんかい)
日時:2/20(月)、22(水)
開場 17:00、開演 18:00/終演予定 20:50
会場:国立能楽堂(渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
オフィシャルHP:http://tiny.cc/v91jiy
チケット料金:S・指定席 8,000円、A・指定席 6,000円、B・自由席 4,000円、学生自由席 2,000円(通信、放送大学等を除く、30歳未満の学生に限らせて頂きます。) ※15名以上で団体割引適用
チケット販売:
・カンフェティ 0120-240-540(平日10:00~18:00)
・武田宗典ホームページ http://takedamunenori.com/work
・国立能楽堂 ※窓口販売のみ
ナマ解説ガイド申込み:
・武田宗典ホームページ http://takedamunenori.com/work
・七拾七年会事務局 070-1388-1254
主催:七拾七年会
後援:一般財団法人 武田太加志記念能楽振興財団
協賛:株式会社エー・ケー・プラス、金田中、キッコーマン株式会社、究和エンタープライズコンコード株式会社、武田文志後援会「文志会」
公式Facebook:https://www.facebook.com/nanananakai/
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