東京プレイリスト Vol.2

東京プレイリスト:未練タラタラ男子には、ジャスティンの“Love Yourself”が沁みる。

音楽はいつだって、私たちの人生を彩る舞台装置だ。

思い出がフラッシュバックする、懐かしのメロディ。
まるで自分のことを歌っているような、心に突き刺さる歌詞。

誰にだってそんな経験、きっとあるはず。

例えば、普段聞き慣れた音楽たちを元に、東京の恋愛模様のワンシーンを切り取ってみたら...

これはいわば、「読む」音楽。

物語の主人公は、東カレ的なライフスタイルを送る、他ならぬあなた自身かもしれません。


for all the times that you rain on my parade
-彼女の悪いところだけ、思い出してみる-


クイーンベッドで一人、ぼんやりスマホを眺めていた。

昼夜逆転の生活リズムに慣れすぎたせいか、朝の7時だというのにまるで夜が始まる気持ちだった。

「寒っ...」

布団にもぐりこむ程の冷え込みが、あの時とまた同じ季節が巡ってきた事を知らせる。

彼女に一方的な別れを告げられて、もう1年という月日が過ぎていた。

彼女への未練はとっくに断ち切った、つもりだったのに。

物理的な寒さが心の寂しさを助長して、ついつい思い出してしまう。

わがままで嫉妬深いところ。
愛情表現をいつも求めてくるところ。
ケンカは全部俺のせいだった。

あの日だって、結局俺の話に聞く耳も持たず出て行った彼女。
彼女が求めていたのは「愛してる」の言葉だったと、今さら気づく。

now I know, I'm better sleeping on my own
-一人で眠る方が楽なんじゃない、慣れただけだよ-


別れた当時は気持ちも相当滅入っていて、彼女が置いて行った衣服から、慣れ親しんだ彼女の香りを感じると、恋しくて眠れない夜もあった。

それでも結局、恋愛の傷を癒やすのは時間しかない。

彼女と数えきれない夜を過ごした、この大きなベッドも、今では一人でぐっすり眠れるようにまで立ち直った。

腕枕とか、おでこにキスとか頭を撫でるとか。
義務感でやることじゃなかったんだきっと。

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