満場一致!東カレが2016年度のレストランNo.1に選んだのは、このフレンチだ

「レストラン・オブ・ザ・イヤー」。それは本年度の新店から真に行くべき価値のあるお店を決定する、年に一度の東カレの祭典


2016年、この一年間で紹介したレストランは1300軒超。そのなかで本年度産声をあげた新店は数知れない。お店が生まれては消える、東京のレストラン業界において、当たりのお店もあれば、残念ながらハズレも多い。

『東京カレンダー』は創刊から15年、当たりのレストランのみ紹介し続けてきた自負がある。なんの責任もない素人たちが口コミで評価し、レストランの可否をけっしてしまう昨今。この「レストラン・オブ・ザ・イヤー」は、我々プロの目を通して本年度の新店のなかから、真に行くべき価値のあるお店を、我々の責任で決定した。

取材を重ねてきた編集部員、信頼出来るライターたちとともに、自分たちの舌と感性から悩みに悩んで−−−。権威や素人の口コミに頼らない、『東京カレンダー』らしい目線を感じていただきたい。


本年度、もっとも驚きと感動を与えたレストランは『Nabeno-Ism』(駒形/フレンチ)に決定


長年に渡り、『ジョエル・ロブション』総料理長を務めた渡辺雄一郎シェフが満を持して独立したお店は、所謂フレンチ然としたグランメゾンとは一線を画していた。
浅草という土地、そして訪れるものを驚かせる斬新なプレゼンテーション……。今回はグルメとしても知られる、米倉涼子さんとともに、同店の魅力を紐解いていく。


女優・米倉涼子さんが『Nabeno-Ism』を初体験

11月21日発売の月刊誌『東京カレンダー』のカバーガールの米倉涼子さんは、実は「東京カレンダー」愛読者。「気になったお店を予約して、〝東京カレンダーを見て来ました〞と伝えたりしますよ」と、かなりの食通。

ドラマ撮影前夜は和食の惣菜と焼き魚を作ったそうで、話を聞く限り本当に食べることが好きそうだ。そんな米倉さんが、グランプリの『Nabeno-Ism』を訪れてコースをテイスティングした。

まず米倉さんが驚いたのが、フレンチのイメージを覆すそのプレゼンテーション。美濃焼きの特注の器は和食の八寸のような趣もあり、地元浅草の老舗とコラボした前菜などが並ぶ。

そのうちのひとつ、グリーンオリーブのマリネから米倉さんの驚きは始まった。

3種の梨(秋月、新興、南水)とアボカド、スダチのガスパチョ ポワールウィリアムスとオー ド ヴィの氷をアクセントに浅草老舗のコラボスナックとアントナン風グリーンオリーヴのマリネ


大きな目がさらに見開かれ、「これは美味しいですね! オリーブの中にオレンジピールが入っていて、さらにクミンが香ります。味が秒を追うごとに変化して、驚きの三段活用(笑)。イタリアに行って南仏に行って、最後インドに行ったような風味を感じます」とユニークにコメント。

次に、「これは食べた方がいいよ」と優しくスタッフにも差し出していたのが、マリネしてから50度でオイルコンフィにしたサーモンだ。

ニュージーランド産オーラキングサーモン、マリネしてから竹本油脂太白オイルコンフィにシュークルートのクーリーと様々に変化させたキャベツジュニエーブルのオイルとヴァンジョーヌ、鮭魚醤のエッセンス


「ナイフがすっと入って、まるでテリーヌのような食感!」と繊細な低温調理を絶賛した。

メインにいく前には、ガラス張りでお客が覗くこともできる厨房を米倉さんも見学!

「シェフがフレンドリーだからか、厨房も仲が良さそうで一体感がありますね」とアットホームな店の空気感も気に入ったようだ。

そして運ばれたメインは、備長炭でグリエした国産牛フィレの下に浅草の『種亀』の最中の皮を敷いた一品で、香り高いコンソメが最後目の前でかけられた。

国産牛フィレ肉をV.C.C.調理から備長炭でグリエ 秋のきのこのヴァリエーション、トランペット、薫り高いコンソメ


「ここで食事をすると、浅草の他のお店への興味も湧いてきますね」と言いつつ、コンソメが染みた最中を食べ満面の笑み。

食後、米倉さんに総論を聞くと、グランプリに相応しい答えが返ってきた。 「ロブション出身のシェフと聞いてそれに近い料理を想像していたのですが、まったく別のフレンチでした。器にも素材にも和の要素が感じられて、フレンチを食べながら日本にいることを実感しました。そして何よりひと口ごとに驚きがあります。見て美しく、香りに惹かれ、食べて美味しい。一緒に来た人たちと食事をテーマに楽しい会話ができそうなので、次はプライベートで来てみたいですね」

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