10月からスタートした話題の連ドラ『砂の塔〜知りすぎた隣人』で浮き彫りにされる“女の虚栄心”をテーマに菅野美穂さんと岩田剛典さんが本音トーク。
岩田剛典さんが震え上がった、幽霊よりも怖いハロウィンとは。
――菅野美穂さんと岩田剛典さんが出演中の新しい連ドラ『砂の塔~知りすぎた隣人』はかなりパワフルでアクが強い作品になりそうですね。
菅野:私が演じる亜紀は、もとは平凡な主婦だったのですが、憧れのタワーマンションに引っ越してからはそこに住むセレブ主婦たちに馴染めず、結果的にいじめられる日々を送るようになります。それを象徴するのが〝フロア差別〞。ドラマに出てくるタワマンのエレベーターは低層階用と上層階用に分かれていて、どちらを使っているかで住人の間に格差が生まれるんです。最上階に住むボスママに扮した横山めぐみさんの台詞は凄い。強烈!
岩田:アレはハマりますよね。
菅野:ハマる、ハマる。恐ろしくて、ちょっとクスッとする感じ。タワマン内で女性たちが繰り広げるエピソードの一つ一つは、実際の取材から得られた話をもとにしているらしいんですよ。だから共感していただける方もいらっしゃるのではないかと。
岩田:〝地獄のランチ〞ってエピソードはなかなかリアルですよね。
菅野:上層階に住む奥さんは素敵なワンピースを持っていても子育てに追われていると、それを披露する機会に恵まれない。夜もそうは出かけられないし。それで、同じタワマンに住むママ友を引き連れて、ランチで贅沢する、っていうね。でも、そこには温度差があって、単なるママ友会のつもりで来た人は『ランチで5,000円!?』ってなっちゃう。
岩田:まさに地獄。でも、断れない。
菅野:ご近所さんやママ友とはなるべく仲良くしておいたほうが家族のためにもなる。だからこそ、〝強制ハロウィン〞にも参加せざるを得ないのかも。私自身、実生活では妻であり母であるので、そのあたりの心理は理解できる気がします。
岩田:男からすると巻き込まれたくないですけどね。もし、僕が現実でそんなシチュエーションに直面することがあったら……日本語が話せないフリでもしちゃおうかな(笑)。あとは思いきって引っ越すか。
菅野:でも、ローンがあるから簡単には引っ越せないじゃない?子供の転校も考えなきゃいけなくなるし。
岩田:詰まる所、タワマン内のコミュニティで上手く立ち回るに越したことはないのかもしれませんね。