2016年の本命か!?超絶技法で見た目も味も究めた、話題騒然の新店3軒

ガトーショコラなどの上に液体窒素で凍らせた薔薇の花びらとフランボワーズを振りかける、メインデザート。「朝もやの中で静かに咲く薔薇」をイメージ

卓上で仕上げるワンアクションに誰もが感嘆『シンシア』

北参道

~驚きの連続から生まれる喜び。食事の楽しさを改めて実感~

レモンは凍らせて香味を丸ごと閉じ込める。アンクルートのパイは成型して鯛焼きに。デザートではチョコの大地から涼しげな薔薇が咲く。

惜しくも閉店した神泉『バカール』で驚きに満ちた料理を披露してきた石井真介シェフが今年、新たに開いたレストランだ。クラシカルなフランス料理の手法をベースに、あらゆる創意とユーモアを皿に注入する手法は前店と同様。

牡蠣のムニエル。いくつかの黒い石がそのまま置かれたショープレートを活かして登場するアミューズで、仕上げに凍ったレモンパウダーを振る。料理はすべてシンシアコース¥9,600より

しかし、チャレンジ精神はさらに加速した印象で、ますます自由闊達に己の道を邁進している。

「押さえるところは押さえていますが、究極の目標はお客様に楽しかったとお感じ頂くこと」

目指すは堅苦しいディナーの対極にある楽しい夕餉。驚きの向こうに目的完遂のため、労力を惜しまない姿勢ものぞくから感動は深いのだ。

スズキのパイ包み焼き。紙袋を模した陶器でまず、本物の鯛焼きのように登場

その後、卓上でアメリケーヌソースの上に一尾を盛り付けて料理は完成

【タイプ別にそろうパンで楽しさサポート】
労力を惜しまない姿勢は複数種そろうパンがすべて自家製という点からも明確。この日はブリオッシュ、南瓜のパンなど全4種。開店に照準を合わせ、スタッフのひとりは某人気パン屋で修業もしている

まるでステージのように客席と対峙し、躍動するオープンキッチン

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※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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