人形町ライフ Vol.4

「転校生」でも受け入れられやすい人形町は、子育てに最適?

東カレ読者には、港区、渋谷区、新宿区、目黒区、世田谷区あたりに住まう人々が多い。

しかし、東京の東エリアの引っ越し先として、東カレ読者層に脚光を浴び、多くの移住が進んでいる街がある。

その街の名は『人形町』。

この連載では、人形町の魅力にとりつかれ、人形町を愛してやまない人々の、人形町生活に迫る。

これまでに、典型的な港区女子から、引っ越しを機に生活を一変させた由紀子(31歳:外資系コンサル会社勤務)、24時間仕事の事しか頭にない仕事中毒人間な健司(37歳:ECベンチャー企業社長)、自称“バリバリ働く引き籠り”の同棲カップル康介(30歳:SIベンダー勤務)と友里(29歳:アパレル販売員)を紹介してきた。

今回は、結婚生活3年目を迎えた、外資自動車メーカー勤務の慎二さん(35)と同じく国内自動車メーカー勤務の麻里さん(30)の生態を紐解いてみよう。


住む場所に「ここじゃなきゃいけない」という理由が無い二人


人形町にある藪系列の名店、「浜町藪そば」でビールを傾けながら、外資自動車メーカーに勤務する慎二が語る。

「ニッシンボー~ってテレビの面白いCMありますよね?あの『日清紡』さんって、この店の目の前にあるんです。いいですよね、こんな素敵なところにオフィスがあって。以前一回仕事で訪問した際に、帰りがけにこの『浜町藪そば』に入ったら、すごく美味しくって。その後いい気分になって、少しブラブラして、「いい街だな」って記憶に残ってたんです」

慎二が、麻里と結婚したのは今から2年前。麻里が妊娠したのを機に、今の部屋では手狭過ぎるからと、人形町に引っ越してきたのが今年の1月。そして5月には無事子供が生まれた。

当時、妊娠中だから引っ越しなんて大変なことをするのはやめよう、という慎二の意見などお構いなしに、子供が産まれたらそれこそ何年も引っ越しどころではないと、麻里の決断で二人は慌てて物件探しをしたのだという。

二人は偶然にも山口県の同郷。東京ではあまり遭遇しない山口出身同士ということで、業界のカンファレンスで出会った際にすぐに意気投合し、2年の交際を経て結婚。慎二が借りていた永田町のリノベーションマンションに、麻里も一緒に住む形での結婚生活のスタートだった。

二人はどのようにして人形町にたどり着いたのだろうか?

「私も妻も、田舎が山口ですから、東京に「ここら辺じゃなきゃいけない」って理由が無いんです。だから、かえって難航しましたよ。二人あわせた年収は2,500万ありましたし、住もうと思えばどこでも住める。東京湾沿いのタワーマンションも、かたっぱしから見たんじゃないかな?」

一方の麻里は言う。

「マンションは最高でしたけど、街に人の生活の『息吹』みたいのが感じられないな、って思ったんです。山口も寂しいですから人のこといっちゃいけないですけど(笑)、なんかもう少し下町の「人情」みたいな雰囲気のところで育てたいなって思って」

それから二人は、北千住や、浅草・本所エリア、日暮里エリア等、あらゆる下町の情緒がある居住エリアを見て回ったという。

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