こじらせマン Vol.2

こじらせマン:20代の頃は肉食系だった40歳のWebデザイナーが、草食化した理由

長らく恋愛戦線から遠のいていた健夫が、40歳を迎えた今、ようやく婚活モードに!?


「へ~、健夫さんにもそんなドラマチックな恋愛エピソードがあったとはね。その人のこと今でも思い出したりする?」

「さすがにそれはもうないかな。10年くらい前の話だし。でもあの時あのまま結婚してたら、子供を作ってたら…、とは考えるかな。ほら、今や40歳男性が結婚できる確率って2~3%ってゆうじゃない。今さら結婚したいって思っても果たしてその“ごくわずか”に入れるのかって思うと、なかなか自信ないよね…。」


「じゃあ、多少は後悔してるってこと?」

「同世代の既婚者を見るとすればよかったなって気持ちももちろんあるけど、実は当時、彼女の裏切りが発覚した時、正直心のどこかで少しホッとした部分もあって…。あの頃はまだ仕事も駆け出しだったし、彼女のことは好きだったけど、自分に彼女の人生を背負うことができるのかって日々プレッシャーを感じてたから…。

まぁさ、こんなの全部言い訳で結局俺は、あの時誰かといることよりも1人でいることを選んだよね。実際それで得られているものもたくさんあるし。自分のためだけに仕事に集中できるし、いつでも気ままに仲間と飲みに行けるしね。」


「1人でいることを選んだ。」そのフレーズは絵美里の心に刺さった。そうか、健夫はその時自ら独身で生きていくことを選択したのだ。その言葉には妙に説得力があった。

由里と別れた後、しばらく仕事に専念していた健夫は、それ以降一気に健夫は恋愛戦線から遠のくことになる。

絵美里が知っている30代の健夫の色恋沙汰は、前述した2ヵ月の彼女(なぜか彼女の方が音信不通になり、そのまま強制終了を余儀なくされる。)と、1年程前に一目惚れした同僚の妹(CA)を3ヵ月かけて口説いたがあっさり玉砕してしまったというこの2件のみである。たまたま運が悪かっただけかもしれないが、いずれも真剣交際には発展しなかった。

「年々恋に対するモチベーションと体力が落ちてきているのはあるよね。やっぱり周りの目も気になるし…。でも最近また改めて、結婚したいなって感じるようになったんだ。もう何年も続けていることだけど、家で1人でごはん食べるのってやっぱり寂しいじゃん。誰かが待っててくれたら、どんなに幸せかとか考えるんだよね。」

「そっかそっか。そろそろ1人は卒業したいってことかな。まっ、とりあえずその梨華ちゃん? 頑張ってよ! いい報告、期待してるよ。」

健夫のこじらせを分析するならば「こじらせている≒自分1人の生活が完全に確立されてしまっている。」といったところだろうか。

今の健夫であれば、社会人としても男としても余裕があるし、家族を持つことの土台は十分に備わっているはずだ。周りのしがらみや過去のトラウマから脱却し、健夫がその2~3%の奇跡を起こしてくれる日が来るのを、絵美里は気長に待ってみることにした。

<“こじらせレベル”10のチェックシート>

1.恋愛願望   ★★★☆☆ 奥手ではあるが、人を好きになるセンサーはわりと正常に機能している。

2.恋愛経験値  ★★★☆☆ 「20代は肉食だった」という証言が事実ならば、ならして平均値か妥当?

3.結婚願望   ★★★★☆ 長年のブランクにより、道のりは困難と承知の上で、最近また結婚欲が高まってきてはいる。

4.社交性    ★★★★★  フットワークが軽いのが最大の武器。人脈も広く出会いの場へと誘われる機会も多い。

5.精神力    ★★☆☆☆  辛い仕事にも耐えうるメンタルは持っているが、恋愛に関してはやや逃げ腰。

6.こじらせ自覚度★★★☆☆ 結婚に向かないという自覚はあり。ただ、自身のこじらせ要員に気づいているかは不明。

7.理想が高い度 ★★★★☆ 「大事なのは中身でしょ。」と言いながら、外見で人を好きになる事例も多々あり。

8.ナルシスト度 ★☆☆☆☆ 同性に対しても異性に対しても、自分自身のことを自らアピールすることはまずない。

9.卑屈度    ★★★☆☆ 「認められたい」よりも「否定されたくない」という気持ちがいつも先にでてしまう。

10.心の広さ   ★★★★☆ ごくまれに強めの自己主張をするが、基本的には相手を尊重して合わせるタイプ。

【これまでのこじらせマン】
Vol.1:高スペックな敏腕プロデューサーのエキセントリックな結婚条件とは!?

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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