年収1,000万超の秘密とは!人気職業"総合商社"の給料の実態に迫る

先日東カレ内で実施した「栄えある1位は!? 東カレ読者が選ぶ、2016年“モテる職業”ランキング!」で、女性からの圧倒的な支持を得た"商社"。

上場企業の中でもトップクラスの年収や、海外勤務の経験が積める等、不動の人気を誇っている。そこで、やっぱり気になる"年収"の実態にフォーカス!

今回は、企業の評判や年収などのクチコミ情報を集めたサービス「転職会議(https://jobtalk.jp/)」が発表した、「総合商社の給与の実態調査」もとに、総合商社の年収を紐解いてみよう。

給与面から、大学生の就活の際に「とりあえず総合商社」と掲げて動く学生はいまだ健在。

初任給24万円から年収1,000万円超への秘密とは?

三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅のいわゆる五大商社の各社新卒採用ページによると、大卒の初任給は約24万円、院卒の初任給は約27.5万円とのこと。(※2017 年度新卒採用ホームページより抜粋)

基本給ベースだと飛び抜けて高額のようには思えないのだが、果たしてどんなカラクリで年収が跳ね上がるのだろうか。

各社で実際に働く商社マンのコメントによると、ボーナスや残業代、海外勤務などが関連しているもよう。それでは、実際に投稿された口コミ情報をご紹介しよう。

現役商社マンのコメントはこちら!

【伊藤忠商事/27歳男性・経理】
27歳院卒入社3年目で年収は1,000万円を超えた。内訳は、基本給が年間480万円、ボーナスが年間300万円、残業代が年間250万円〜280万円あたり。

【丸紅/25歳男性・営業】
若手には自己負担1.5万円の独身寮が代々木や自由が丘などにあり恵まれている。

【丸紅/31歳男性・営業】
海外駐在になると税金も会社負担となり、給料は手取りで約2倍になる。エリアによっては危険手当が付き給料は跳ね上がる。国内で出世するより海外駐在したほうが貰いは良い。

とりあえず、30代まで頑張れば、普通に1,000万円は超えられる!そんな職業はそれほど多くはないだろう。

イメージを裏切らなかった!年代別の年収推移は?

気になる年収は、いつから1,000万円を超えるのか。三菱商事、三井物産、伊藤忠商事の3社を例に、年代別の平均年収を算出した。

やはり30代でサクッと年収1,000万円を超えている。20代から30代での給与の上がり幅はなんと300万円以上だ。

30代(30〜39歳まで)の給与の伸び方は比較的緩やか。40代(40〜49歳まで)の年収は、役職により個人差も大きいため、"平均年収”は参考値の域かもしれないが、少なくとも1,600~2,000万円を稼ぐ人材がいるもよう。

2013年1月~2016年5月集計/N=321/転職会議の登録ユーザーのうち、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事在籍、かつ一般職、営業アシスタント、受付、非正規社員以外から算出


現役商社マンの年収に関するコメントはこちら!

【三菱商事/30歳男性・経営企画】
年功序列の古い体質のため、一定までは年収は上がるが、仕事量や能力の差が給料の差としては反映されにくい。資源次第では今後大きく給与が下がる可能性は大きい。

【三井物産/25歳女性/営業】
THE年功序列。評価は毒にも薬にもならない程度。非常に官僚的であるため働き方がまるで国家公務員。コンプラ的に足をすくわなければ平穏に給料が上がるが、頑張ろうともそうでなくとも給与に差が生じない点は改善が必要。

【伊藤忠商事/30歳男性・営業】
社内競争が激しく管理職クラスになると300~400万円の差がつく。業績も良く給与・賞与も世間よりは恵まれている。昇進昇給やキャリアパスについては、同期でも差が出るため、うつ病になる人も少なくない。

五大商社内でも意見に若干の差があるようだ。

まるで社会主義、共産主義のような実態?!

三菱商事と三井物産は、ほぼ同水準で平均年収が上昇しているが、"年功序列"や"官僚的"といった口コミが比較的多く見受けられた。一方、伊藤忠商事は、30代で他社より平均年収が上回っているのが特徴的。

総合商社の年収は、企業の業績によって100万円単位でボーナスが上下するため、それをを反映した数字と言えるかもしれない。

3社に共通していたのは、「若いうちは仕事内容や結果に関わらず、給与に差が生じない点が不満」という内容の口コミだった。

憧れの商社マン。だが今後、給与水準が下がる可能性も…?

出世すれば年収2,000~4,000万円、役員になれば1億円超と言われる総合商社。やりがいのあるハードな仕事と、それに見合った対価はやはり魅力的か。

しかし昨年度の決算において、三菱商事と三井物産が、共に創業以来初の最終赤字を発表。業績悪化は、ボーナスの支給額や年収に影響を及ぼしかねないだろう。

大手同士の合併が噂されたりと、大手総合商社といえども先行きの見えないこのご時世。満足して働くには、仕事のやりがいや意義がますます重要になっていくのかもしれない。

※データ出典:転職会議(https://jobtalk.jp/

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