先日、南仏を訪れた際、2014年に進水した「ロジカ 147」を見行ってきた。昨夏のクルーズシーズンを大成功に収め、2シーン目も順調なこのヨットを見ることができたのは非常に幸運なとだ。
到着してすぐに、シンプルでクリーンなラインが似合うこのモダンなヨットに一目ぼれしてしまった。それもそのはず、「ロジカ147」は、ウォリーヨットの数多くを手掛けてきたルク・ブレンタのデザインによるものだからだ。長年にわたる彼のセーリングヨットのデザイン経験が、このヨットにうまく表れている。
モーターヨットはセーリングヨットよりもスペースが豊富であり、彼はこのヨットに、バウの5.5mプールやアッパーデッキの屋根の上のサン・プラットフォームなどの、斬新なイマジネーションを活かすことができた。
こうして「ロジカ 147」は、カンヌヨットフェスティバルに出展される頃にはすでに、ヨーロッパのヨット業界中の話題になっていたのだ。
船の外側を歩いてみる。やはり目を引くのは船首にあるプールだろう。ダウンストリームスイミングシステムを搭載し、ゲストは流れをさかのぼって泳ぐことができる。
また、ジャクジーの機能もある。そのプールを囲むようにラウンジチェアーを設置して、外の空気を満喫しながら果てしなく続く眺めを堪能することができる。
アッパーデッキ後方には12名が着席できる大きなダイニングテーブル、その横にはバーがある。このスペースでは気持ちいい空の下でリラックスしながらアウトドアダイニングを楽しんだり、バーでナイトライフを楽しむこともできる。
同じデッキ上の角にあるソファも恰好のリラックスポイントだ。最上部のサンデッキのサンラウンジャーから望む眺めは最高だ。
このヨットのシャープな外観はインテリアにも続き、より一層広大に見える。全体にモダンで洗練された細やかなデザインになっているのだ。
広々としたメインデッキサロンには、大きなガラステーブルを中心に白のレザーと濃い木目が対照的な椅子が美しいメインダイニングエリアがあり、10名までが着席できる。
サロン全体を大きな窓が囲み、自然光をふんだんに取り入れ、ダイニングエリア後方に並ぶ白を基調としたソファでくつろぎながら、ドリンクを堪能したりリラックスするのもいいだろう。