将来はオリンピック種目に?スポーツとしての“ポーカー”が巷で流行る秘密

ゴルフやテニスのプロと同様、大手事務所との専属プロポーカープレイヤーという職業


さらに、世界的大手事務所PokerStarsと専属プロ契約を結ぶプロのポーカープレイヤーである、一ノ瀬公聖さん。


プロのポーカープレイヤーとは、まだ日本では聞き慣れない。しかし、世界的にポーカーはスポーツとして認識されている。大手事務所とプロ契約をすれば、ゴルフやテニスのプロと同じようにスポンサーが付き、結果を出せば報酬が出るという、れっきとした職業である。

「僕もカナダ留学中にポーカーと出会いました。今はプロという形で仕事をさせて頂いていますが、僕にとってポーカーは社交場だと思っています。年齢、男女、人種は関係なく、テーブルに座ってしまえば誰しもが差別なく同じ条件でゲームを楽しめる、素晴らしいスポーツです。」

ポーカーは頭脳ゲームではあるが、勝敗の要素として“運”もある。よって、素人でもプロに勝つことがあるのだ。例えばゴルフで素人がタイガー・ウッズに勝つことはあり得ないが、ポーカーではその可能性がある。その平等さが大きな魅力の1つでもある。

「日本でも各地にポーカースポットが増えています。例えば食事の後にカラオケやダーツバーに行くような感覚で、お酒のついでにポーカーを楽しむ、なんてスタイルもオススメです。」

彼はポーカーを日本で広めるため、DMMラウンジのスキルアップ講習を主催し、かなり高い評判を得ている。

ポーカーを通じて普段の生活では出会わない人種と仲良くなることが多いと、ポーカープレイヤーは誰しも口にする。一緒にゲームを楽しむことで、それは有効的なコミュニケーションの場になる。異業種交流会と言っても過言ではない。会場ではまさに、多種多様なプレイヤーが親しげにその会話も楽しんでいる様子であった。


有名大学やエリート、様々な方面から盛り上がりを見せるポーカーから今後目が離せない!


最後に、このイベントを主催した株式会社ZAWAの代表を務める尾尻泰洋さん(中央)


彼は元々外資系金融の営業職をしていたが、現在は小林健人さん(左)、ガブリエル・ヒューさん(右)とともにZAWAの共同経営をしており、ポーカーに関連するイベントの企画や、ポーカーにちなんだ英語文句をロゴとした洋服や小物を販売している。

尾尻さんの経験上、証券のトレーディングもポーカーに通じている。業界でも有名なトレーダーが、趣味でポーカーを楽しんでいることも多いそうだ。

「ベット額や損切りの心理など、ポーカーは相場と似ています。さらに人間関係、心理学、統計学、そしてお金(チップ)というすべての要素が絡み合うゲームで、だから大人がハマるんだと思います。実際日本のポーカーの人口は増えているので、イベントを通じて海外のようにスポーツ感覚でポーカーを楽しんでもらえたら嬉しいです。」

さらに最近では、慶応、早稲田、上智などの有名大学でもポーカーサークルがあり、若い世代からも盛り上がりを見せている。大手広告代理店博報堂でも、「HAKUHODO POKER CLUB」という公式のクラブ活動があるそうだ。

このように大きなブームを起こしているポーカーであるが、東京では主に、六本木の『BACKDOOR』、歌舞伎町の『ネコカジ』、秋葉原の『カジノクエスト』という本格アミューズメントカジノで気軽にゲームを楽しむことができる。今回の主催者であるZAWAと一ノ瀬公聖が企画するイベント「SHINBUNSHI LEAGUE」も盛況だ。

日本人の大御所ポーカープレイヤーであるSHIMADA Shinyaさん著書「トーナメントポーカー入門〜テキサスホールデムの基本理論〜」、訳書に「アグレッシブポーカー〜トーナメントを制覇しろ〜」がある。ポーカーにご興味を持たれた方は、一度専門書を手に取って見るのもオススメだ。

前に述べたように、日本でもカラオケやダーツに変わって、ポーカーという大人の遊びが主流になる日も近いかもしれない。頭脳ゲーム、スポーツとしての“ポーカー”の動向に、これから目が離せない。

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