
管理職より専門職派が増加!若手社員のキャリアに対する志向がさらに変化
その②
「管理職より専門職」志向強まる
Q.将来会社で担いたい役割
「将来会社でどういう役割を担いたいか?」を聞いたところ、「管理職」(24.6%)よりも「専門家」(37.0%)が上回る結果となった。特にエンジニアなどは、現場を離れ管理職になるよりも、特定の分野の専門的な技術や知識を向上させ、常にプロフェッショナルとして働きたいという人が多いように感じる。
では、男性と女性では違いはあるのだろうか?
男性において管理職に対する不人気が年々増す傾向にあるのは、専門家になりたい人が増えているわけではない。「楽しく仕事をしていたい」という人が増える傾向にあり、管理職だとそれが叶わないと思われているからである。企業としては早めの対応が必要だと考えられる。
一方で女性は、「楽しく仕事をしていたい」という割合はむしろ減ってきている。逆に1.9ポイントとわずかながらも管理職を志向する人が増えてきており、これから先、更に女性にも活躍が期待される。
その③
「定時内で、優しく育ててほしい」
「今後1~3年間の働き方について」聞いたところ、男女とも「定時に帰りたい」という人が増える傾向にある。それぞれ一昨年から男性4.1ポイント、女性5.3ポイント増加していて、プライベートと仕事をきっちりと区別したい若者が多いようだ。
一方で男性において「仕事・成長のためにできるだけたくさん働きたい」という回答は一昨年から3.8ポイント減少し、ワークライフバランス重視の傾向が見受けられる。
「自分のキャリアアップにつながる理想の上司」については、昨年・一昨年と最も回答の多かった「リーダーシップのある上司」が男女とも減少。男性は「プライベートのことも相談に乗ってくれる上司」(41.2%)、女性は「優しく指導する上司」(40.8%)がそれぞれ最も多い回答となった。
企業にとって新しい感覚を有する新人の投入は、凝り固まった価値観をブレイクスルーするビックチャンスでもある。さあ、これら新人の”生声”をどうやって料理するかは、アナタの腕次第だ!
■調査概要
調査時期:2016年4月4日~4月6日
調査機関:トーマツ イノベーション
調査方法:自記入式のアンケート調査
サンプル数:882社3,931名(男性2,354名、女性1,566名、不明11名)
URL:http://www.ti.tohmatsu.co.jp/report/2016/0415/
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