『あいのり』から9年後の彼女。美女のガチンコ恋愛バトルは修羅場に終わった!

むき出しの“女の怖さ”を知った彼女が望む、大人な恋愛とは?
熱田久美/30歳 女優・タレント

「撮影までちょっとそこでラクにしててください」と言うと、躊躇せずベッドに座って、そのまま横になった。

短いワンピースを着た彼女は、かなり際どい光景!

なにを考えているのか分からない。ちょっとミステリアスな美女は『あいのり』(フジテレビ系)に出演していた、あの『くぅ』だった。

「『あいのり』に出たのは21歳。小さい頃から子役をしていたけど引退して、航空会社に就職。でも、やっぱり芸能も仕事がしたいと思って会社を辞めたときでした」

『あいのり』といえば男女7人がラブワゴンと呼ばれる車に乗ってさまざまな国を旅し、“真実の愛”を見つけるという、当時大ブームを巻き起こした恋愛バラエティ番組(1999年10月11日から2009年3月23日まで放送)。

まだネットもスマホもそこまで普及していない時代。放送翌日は、『あいのり』の話題で持ち切りだった。リアルタイムで、その恋愛模様にやきもきさせられた人も多いのではないだろうか。

「あいのり」ってヤラセですか?

あのとき、知りたくて仕方なかったことを聞いてみた。「あいのり」って本当はヤラセもあるんですよね!?

「ないですよ(笑)。本当に台本もない旅でした。ヤラセじゃなくても、十分盛り上がるんですよ。旅の間は嫌でも人と一緒にいて、みんなと向き合わないといけない。演技する余裕もないし、気持ちもむき出しになっていきますね」

男4人、女3人という絶妙なバランスと、バスという密室空間。『あいのり』があれだけ人を熱中させたのは、揉めないわけがないシチュエーション下で白熱する人間ドラマにある。

「ある年上の女性と合流したときからずっとシカトされていました。どうやら、その女性が気になっていた男は私のことを好きだったのが原因みたいで。私がその男と話しているのが気に食わなかったようです」

なにもしてないのに、話しかけても無視。最終的にケンカもした。それで深夜に数時間も話し合って、決着をつけたという。

繰り広げられるキャットファイトに「さすがにここまでしないだろ! 」と盛り上がった記憶もあったが、演技でもなんでもなかったらしい。

シナリオもなく、あれが本当に女の本性だと思うと、ちょっと怖くなる……。むしろ、ヤラセであって欲しかった!

結局、“くぅ”は1つ年下の男性に告白されて、カップルになって日本に帰国した。
果たして、テレビで放映されることのない、その後は――。

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