編集・鮓谷の東京“コスパ”カレンダー Vol.21

【続報】鮓谷裕美子がオチた店は、トドメに下から凄いことをしてきた

curated by
鮓谷 裕美子
え?

え……!?

ええええええええええええ?

お…、おまえら……!!!!!

(コンサートでファンのアンコールに応えた後、バックステージに戻ろうとして、鳴りやまないアンコールにステージを振り返って織田裕二が言う感じで)

これ、完全にプロポーズですよね? これ、普通ならここでプロポーズするやつですよね?

でも私たち、何の関係もなさ過ぎて、苦肉の策で「これからもよろしく」メッセージなのですね。

いまだかつて、ここまで盛大に「これからもよろしく」という無味乾燥なメッセージを伝えられたことがあったでしょうか。この盛大さで「これからもよろしく」という言葉が、ほんのり桜色を帯びてきています(混乱)。こ、これからもよろしく?と答えましたが、たぶん正答だったはずです。でもこんなにお金かけて言うことなん。

もちろん、こちらも「I love you」でなく、「We love you」です。でもここまで至れり尽くせりのプラン、おいくらだと思います??

サプライズまみれで息が絶え絶えになりながらも、美食に酔いしれ、そのペアリングも最高出力、そんな一晩の“カシータクルーズプラン”が、ひとり2万円ぽっきり!

普段飯にしたら高いのですが、3軒ハシゴして、プライス以上のサプライズが楽しめます。プライス以上のサプライズです(気づいて欲しくて2回、言いました)。

ともかくそもそもデートというのは1対1の真剣勝負、昨日より今日、今日より明日と距離を縮めるのが最大のミッションインポッシブルです。そのインポッシブルをミッションポッシブルに変えるのが、お酒であったり食事ですよね。しかし高次のレベルで東京においては、その差別化がだんだん難しくなっています。

そうなった以上、やはり寝食忘れてこんなサプライズを考えているお店にアシストしてもらった方が、結局のところ“コスパがいい”ということになります。

いかがでしたでしょうか?

ちなみに、私がこんな可愛いカプチーノで終わらせられるわけもなく、第二ラウンド赤ワインスタートです。それから記憶がなくて、気がついたら『YUMIKO CHANDON』のボトルを握りしめて、コートを着たまま玄関で寝ていました。




え? 全然儲からなかったと?


あのう…、た、大変申し上げにくいのですが……、じ、実はですね、儲かるという漢字は、“信じる者”ではなく、人+設。 有事のとき(王と第一王子が亡くなったとき)に備えて、蓄えておく後継ぎの王子のことらしいのです。子供を儲ける、というときの儲けるです(常用漢字ではないので、新聞などではひらがなですが)。

無駄に王子を浪費しなくてよかった! 王子が蓄えられてよかった! 王子、備えあれば憂いなし! 本当によかった! 儲かった! やったー!

それではここで、柿の花言葉を……(土下座しながら)。

「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」


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この記事へのコメント

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noname
鮓谷さまの、まるでラップのようなライヴ感あふれる言葉選びと言葉遊びに感動し、ついコメントしたくなりました。
うまいです!流石です。
お肉の魅力も伝わりましたが、単なるお店紹介より面白い記事でした。
2017/12/29 16:241

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