2016.03.10
大手都市銀行に勤める友美(28歳)。
銀行では窓口業務を務めており、給料は手取りで22万円ほど。
実家暮らしだが、家に食費として7万円を入れているため、手許に残るのは月に15万円程度。
まだまだ遊び盛りの28歳には、正直、少々物足りない金額だ。
そんな友美の生活が、最近華やかになってきたと職場で噂されている。
ほら、今日も女たちの嫉妬と羨望が入り混じった女子更衣室の攻防がはじまった…!
「ねえ、最近あの子、なんだか羽振りよくない?」
女子更衣室の化粧台の一画で、江梨子が奥の方を目線で指しながら、ささやくような声で美央に話かけた。
時計の針は午後17時15分を回っている。更衣室の中は、帰宅の準備を進める女性陣で溢れかえっている。
「あの子?」
隣で、お気に入りのピンクの口紅 を塗りながら、美央はてんで心当たりがないというように、首をかしげた。本当に誰のことか、あたりがつかないようだ。
江梨子はしびれをきらせたように、そっと耳打ちした。
「友美だよ。だって、あの子、私たちと同じ程度の給料しかもらっていないはずなのに、見た?今日なんてセリーヌのバッグ持ってたよ。あれってかなりの値段するよね。どうしたらこの給料であんなもんが買えるのよ」
江梨子の視線の先には、ドゥ・ラ・メール の保湿クリームを丁寧に手に塗り込む友美がいる。江梨子は、自分の手許にある薬用クリームのチューブをぐっと握りしめ、溢れ出したそのクリームを忌まわしげに素早く自分の手にすりこんだ。
江梨子のそれはドラッグストアで安価で売られているおなじみのクリームだ。それに対し、同世代の友美が、美容雑誌で頻繁に取り上げられているセレブご用達コスメの保湿クリームを使っていることも、最近気に入らないことのひとつだった。
「彼氏でもできたんじゃない?」
そんな江梨子の気持ちをよそに、美央は相変わらずのんびりした口調で、さして興味がないというように答えた。
「こないだの合コンで、彼氏いないって言ってたもん!!!!」
美央ののんきな回答が勘に触ったのか、江梨子は間髪入れず否定する。彼氏ができたら確実に分かる自信が江梨子にはある。そういうところに、女性の第六感は働くものなのだ。悲しいほどに。
「お疲れさま!お先に~」
そんな二人をよそに、先に準備を終えた友美が颯爽と通りかかった。
その腕には、確かに、燦然と輝きを放つ真新しいバッグが誇らしげに揺れていた。
友美が部屋を後にした後、「あのバッグ、可愛いねえ~」という美央ののんきな声だけがこだました。
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女子更衣室を後にした友美は、密かに口元をほころばせた。
江梨子と美央の会話の端々は友美の耳にも届いていたし、だいたい二人の顔を見れば、何を話していたのかなんておよそ見当がつく。
妬み深い江梨子のこと、友美の最近の様子を見て、いろいろと詮索しているのだろう。
友美はおもむろに、財布からクレジットカードを取り出して、愛おしそうに見つめた。
「みんな、まだ知らないんだね」
江梨子が羨む友美の豪勢な事情の裏にはこのau WALLET クレジットカードの存在があった。
auユーザーの友美がこのカードの存在を知ったのは、1年前のキャンペーンの時だった。利用者が入会すれば1,000ポイントがもらえるという誘い文句を受けて思わず加入をしたが、これが大正解。日々のショッピングでも1%のポイントが付くのに加え、月々の携帯代金をこのカードで支払えば、なんと通常の2倍ものポイントがもらえるのだ。
ポイントの利用先が豊富にあるのも嬉しい点だ。月々の携帯代金やクレジットカード払いにも充当できるので、出費が抑えられるのも、友美にとっては大きな魅力だった。
au WALLET クレジットカードに加入してからというもの、友美はありとあらゆる出費をこのカードで行うようになった。毎日のショッピングや食事はもちろん、江梨子や美央などと連れ立ち、毎週のように開催している合コンや女子会も、進んで幹事を引き受けるようになった。
一人8,000円、男女5名ずつの合コンを月に4回程度行い、全員分の支払いを一気に担えば、 それだけで3,000ポイント以上の還元を得られる。 これに月々のショッピング(10万程度)や携帯の支払い(1万程度)も含めて考えれば、年間で約5万円相当のポイントなど、思いのほかすぐに貯まることが分かった。
江梨子や美央が合コン相手に愛想を振りまいている間に、友美は賢く節約作戦を実行しているのだ。
また、au WALLET クレジットカードのアプリも友美のお気に入りアイテムのひとつだ。円グラフやバブルチャートで月々の利用状況が一目で分かる。
特に傾けるだけでバブルがふわふわと動くバブルチャートは見ているだけで癒される感すらある。
こうした遊び心溢れるかわいいアプリで支出チェックが苦痛でなくなり、無駄な出費に終止符が打てたのも、このクレジットカードの利点のひとつだ。
こうして出費を抑え、月に数万円ずつ貯金をしていくことができれば、憧れのセリーヌにも手が届くというもの。決して給料が潤沢にあるわけではないが、 こうしたちょっとした工夫ひとつで、欲しいものも手に入るのだ。
「これからの時代、賢く生きなくっちゃね」
友美はそう小さく呟くと、すっかり暖かくなった夜風に吹かれながら、足早に本日の合コン場所に向かった。
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