東京人生ゲーム Vol.3

東京人生ゲーム:32歳蒲田に住む総合商社マン、東京の大海を知らず。

◼︎前回までのあらすじ

千葉で生まれ育ち慶應大学卒業後とある商社に勤める拓哉(25歳)。遊びのホームタウンである「渋谷」「西麻布」へ移り住み、大人の男の階段を登りはじけてきた4年後32歳のときのお話。

東京人生ゲーム第2話:西麻布でハジける男と、焦り始める女。男女の力関係は28歳で逆転する?

イケイケ☆Friday Night!踊って歌って煽るテキーラ。


毎日合コンだ、クラブだって遊んで暮らす生活は楽しかったですよ。昨年額面で1,000万を超え、今は1,050万くらいです。アンケートとかで年収欄書くところあるじゃないですか?1,000万〜に大きく丸をしたときの満足感(笑)

イケイケどんどんで、毎日、一気にいったれ 人生はアッという間!ってテキーラいっていました。

仕事もノリノリでした。28歳のとき、同期より早くプロジェクトマネージャーに抜擢してもらった話はしましたよね?自分で言うのも何ですが、要領いい方だと思うので、「あぁ、俺やっぱり仕事できるんだな」と自分の能力の自己評価と、上司たちの自分への評価の差がないことに安堵したんです。

同期に先駆けてのプロジェクトリーダーでしたし、昇格だって、先陣切ってやるって思っていました。半年前までは・・・

「なんであいつが俺より先に」。嫉妬でドロドロの心を押し殺して・・・


サラリーマンって残酷ですよ。よーい、どんで入社して4月に机を並べて研修を一緒に受けた仲間と格差がどんどん広がってくるんです。30を超えたあたりから如実にね・・・

半年前、人事発表があったんです。
その衝撃は今でも覚えています。

同じ部署の同期・タカハシが僕より早く課長代理になったんです。タカハシは、大学では、鉄道研究会に所属していたらしく、地道にコツコツのまさに典型です。僕らが、「明日っから また日月火!」って勢いで働いているのに対して、彼は、淡々と黙々と、ぶれず驕らず惑わされず。24時間働けます!なワークスタイルは時代に逆行してるし、社畜かよって内心毒づいてました。

それが、僕より早く昇格・・・

朝礼で、タカハシが挨拶したとき、悔しくてムカついてドロドロの内心を押し殺して笑って拍手しました。胃がきゅーって縮むようなあの日のことは今でも夢に出てきます。タカハシの何が自分より勝ってるんだろうって、僕のどこが劣っているんだろうって、本当に悔しかったですね。会社で泣かなかったのを褒めてやりたいくらいです。

あいつのプロジェクト、正直、本音は、失敗すればいいって思っています。こんなこと思っている自分が嫌でたまらないんですけど、この嫉妬の感情はどうすればいいんでしょうか。

風の噂で、あいつのボーナスは、僕より100万ほどいいって聞きました。できると思っていた自分の自己評価は、木っ端微塵で、今は、あいつへの劣等感と、嫉妬で、すごい苦しいですね・・・

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