2016.11.13
ひとり呑みもまた、ウイスキーの醍醐味。秋の夜長は、ブックディレクター、幅允孝氏セレクトのウイスキーが呑みたくなる本をお供にひとり酒なんていかが?ウイスキーは識れば識るほど味わいも増すはずだ。小説を始め、漫画や科学本に至るまで、 奥深さゆえ多岐にわたるウイスキー文学に酔いしれられる9冊はこちら。
幅氏がセレクトしたウイスキーが呑みたくなる厳選の9冊とは!?
①『 ヒゲのウヰスキー誕生す 』
川又一英著/新潮文庫
「竹鶴」を生んだニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝さんの伝記で、日本のウイスキー文化の一端を知るのに最適な一冊。
その上、竹鶴さんの生涯の伴侶となるスコットランド人のリタさんとの恋愛模様がドラマティック。ラブストーリーとしても秀逸です。
②『 ウイスキーの科学 』
古賀邦正著/講談社BLUE BACKS
講談社の『BLUE BACKS』は大好きな科学本シリーズ。
サントリーの中央研究所でウイスキーの貯蔵・熟成の研究をしていた農学博士による、ウイスキーの科学的な分析がマニアックで面白い。未だわからない部分も多いというウイスキーの神秘性にそそられます。
③『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』
村上春樹著/新潮文庫
ウイスキーは村上作品の重要モチーフということで、ド定番ですがやはりマスト。
アイラ島のウイスキーの成り立ちが、人との出会いを通じて感じた経験値として綴られているのがいい。ちなみに表題の答えは、ズバリ敗北宣言。言葉を扱う家業にしてその潔さに感服。
④『 今夜、すべてのバーで 』
中島らも著/講談社文庫
自身のアルコール依存症との闘病生活をベースにした、究極の酒小説。
何でも酒になぞらえてしまうダメな人ばかり出てくるのに、なぜか憎めない。病にあってはすべての人があまねく公平で、人はなぜ酒を欲するのかという核心にぐんぐん迫っているところがいい。
⑤『 青いライオンと金色のウイスキー 』
田村隆一著/筑摩書房
僕の中で究極のウイスキー呑みだと思う尊敬すべき詩人、田村隆一氏の歳時記のような酔いどれエッセイ。
インド行きの機上でスコッチの小瓶を18本呑むほど常にへべれけなんだけど、呑んで導き出せる神々しい言葉が彼にはあるんです。常人には真似できませんが。
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