28年続く老舗フレンチ『カーエム』が都民に愛され続ける理由とは?

入店した瞬間から鼻をくすぐるフォン・ドゥ・ヴォーの豊かな香り……恵比寿で22年間営業した『カーエム』が銀座に移転したのは2009年12月。理由は閑静だった界隈の変貌にあった。移転してからも変わらぬ人気を誇り続ける、その理由とは?

牛フィレ肉のロッシーニ風。多くの人が愛するメインのひとつ。おまかせコースの一品

常に進化を続ける王道フレンチ
『カーエム』

贔屓にしてくれる常連が足繁く通うと聞いた街が“銀座”。故に進出を決意。「50坪あって間口を広げ過ぎた」との反省から、カウンター中心で全12席と相成った。

前日までの完全予約制で、予約時にメインを選んでもらった上でシェフが前菜3品、オードブル2品、デザートを合わせる特別おまかせコースなど、おまかせコースのみを供している。 いつもと違う料理も食べて欲しいというシェフの想いが詰まったスタイルだ。

カウンター主体の店内だが穏やかな時間が流れる

カウンターの向こう側には実直に料理に勤しむシェフの姿がある。料理が目の前で完成していく過程が見れるのも嬉しい。

素材の持ち味を明確に表現しつつ、手をかける所はしっかり手をかける。王道フレンチを基本にしながら新しいことにも色々とチャレンジしていく姿勢を大切にしている。それこそ1987年の創業より長く愛され続ける理由なのかもしれない。

キッチンの背後にはグラスなどが並ぶ

細部にも細やかな感性が光る

不変のスペシャリテがある一方で常に進化する『カーエム』の姿勢は、“銀座”という街と驚くほどに重なる。
季節によって変わるおまかせコースは、いつ訪れても充分楽しめる内容である。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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