朝の味噌汁代わりにもなる!?夜遊び後の必食ラーメン4選

職業柄、あらゆる料理を食べ尽している、食雑誌『東京カレンダー』編集部員たち。

しかしフレンチのコースを食べた後、シャンパンを浴びるほど飲んだ後、どうしても食べたくなってしまうのがラーメンだという。鋼鉄の胃袋をもつ部員たちが激奨するラーメンとは、いかなるもの?

らーめん(700円)は、写真の醤油のほかに塩とミソもあり。オーソドックスな味、というのが飲んだ後にはちょうどよし!

大槻編集長が推奨する『らーめん たくみ』のらーめん:営業時間:20~30時

真夜中に〆で寄る、最後の止り木

お酒は大好き。一度飲みはじめると、まわりが引くほど飲み続けてしまうワタクシ。パターンとして泥酔すると欲するのが、醤油ラーメン。深夜未明にふらふらと行ってしまうのが、麻布十番の『らーめん たくみ』。

ここは夜8時から朝6時まで。深夜のラーメン店らしく、客のほとんどは缶ビールや缶チューハイを楽しみながらラーメンをすする。ここで、頼むべきはらーめん。大ぶりなチャーシューに、メンマ。

東京ラーメンらしいあっさりとした鶏ガラが、酔った胃袋を優しく刺激してくれるはず。お酢を少々垂らしながら、味の変化を楽しむのもいい。深夜の呑み助さんたち、おすすめです。

麻布十番の裏路地にひっそりと佇むが、このたくみさん?らしき看板で場所は一目瞭然

コーン(¥100)と半熟味玉子(¥100)をトッピングして、味噌ラーメンは〆て¥980なり

鮓谷部員が推奨する『粋な一生』の味噌ラーメン:営業時間:11~21時

料亭出身の料理人が完成させた、渾身の味噌・塩・醤油!

開店と同時にすぐに満席になる『粋な一生』のラーメンは、店主が子供の頃に食べた町のラーメン屋さんを再現したいと完成させたラーメンです。

幼少期からの夢であったこだわりはスープに投影され、まず「動物系清湯スープ」(豚、鶏、野菜類を弱火でゆっくり煮込んだもの)、次に「魚介系スープ」(昆布、鯛のアラ、数種類の削り節、煮干しで煮込んだもの)、そして「白湯スープ」(豚、鶏、野菜を強火で12時間以上煮込んだもの)の3種類。

この3種類のスープをブレンドした、塩ラーメン、味噌ラーメン、醤油ラーメンの種類が用意されています。料亭でも働いた経験がある店主、その後は東銀座の『船見坂』の店長になり、2005年にこちらを開店。

伺うたびに見渡すと、お客さんはみんな味噌ラーメンを頼んでいるので、味噌が一番人気なのかもしれません。赤味噌、白味噌、八丁味噌の3種類の味噌をブレンドしたスープをひとくちすすると、料亭出身だからか上品な仕上がり。

味噌ラーメンなのにあっさりしていて、くどさはゼロ。出汁の効いた旨みと香りで気がつくとスープを飲み干してしまいます。オーダー毎に中華鍋でシャキシャキ炒めて作る野菜も、弾力があり味の強い太麺と合わさると、渾然一体でナイスアシスト。

汁物好きで味が濃いものが苦手な私の“スープ全飲ラーメン”は、ココだけです。飲んだ次の日こそ、出汁の利いた味噌汁が飲みたくなるじゃないですか。わたしにとって、この優しい味噌ラーメンが飲んだ次の日用の味噌汁代わりなんです。

粋な一生、名前に惹かれました。ついつい足が引き寄せられます

我龍(¥830)。トッピングは6種類から3種類を選ぶことができる。味付け玉子、ほうれん草、メンマを選択。注文時には麺の太さ、硬さ、背脂、にんにくの量などを細かく選ぶことができる

船山編集部員が推奨する『らーめん紫龍 東銀座店』のラーメン:営業時間11~24時

オトコ好みの香り高き濃厚豚骨

いまや、ラーメン激戦区として知られる銀座。有名店、どれだけ並ぶねん、とつい突っ込みたくなる超人気店など、そのラインナップはオールスター級。

そんな銀座で見つけた、漢(オトコ)にこそ薦めたいのが『らーめん紫龍 東銀座店』。銀座3丁目の路地にあり、お昼時ともなれば行列とタバコをくゆらすオトコの群れで大賑わい。そして、夜も平日は24時まで営業と、飲んだ後の〆にもぴったり。

げんこつともみじを強火で8時間以上炊き上げ、特製のかえしを入れた豚骨醤油。そこに、小麦の風味を感じる中太麺が絡む。お酒を飲んだ後の、濃い味を欲する身体にじんわりと染み入ります。

いつもは、一口餃子とご飯をオーダーし、糖質トライアングルを決めてます。最後は黒酢と山椒を入れて味変! ぜひお試しあれ。

半分以上食べたところで、特製黒酢を入れ、味を変化させる。少量を入れて、微かなコクを出すのが好み。まろやかな黒酢は餃子にも合う

鶏白湯そば(870円)は200gの大盛り無料!やったー!

守屋部員が推奨する『潮』の鶏白湯そば:営業時間11~19時

ポーチドエッグが乗る鶏白湯そば

「誰だカルボナーラみたいなものをラーメン記事に混ぜ込んだヤツは!」こちらをおすすめするのは私ですが、カルボナーラではございません。ラーメンです。飲んだ直後ではなく、飲みすぎた翌日に体が欲するのが淡路町『潮』の鶏白湯そば。

EDM漬け夜遊び大好き文学ギャルに教えてもらいました。スープの上にはポーチドエッグ、肉巻きアスパラ、お好みでブラックペッパーを。「おい、やめろ! ふざけてんのか?! 」ふざけていません。鶏白湯に加え、生クリームをほんのり感じるスープに洋風な具がよく合います。見た目ほどこってりしておらず、どちらかというとあっさりとした味付け。

だからお酒で疲れた内臓にも優しいのです。見た目はチャラいかもしれませんが味はしっかり美味しいので、夜遊びギャルのみならずラーメン好きな男性にもおすすめです。

19:00までの営業ですが、スープが無くなり次第終了。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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