足を運びたい、古典酒場 Vol.1

通は必ずオーダーする古典酒場の名物メニューが揃い踏み

粋な大人を目指すなら、古典酒場に一度は足を運んでみたいもの。絶品の名物つまみが憧れのあの店へ、今年はデビューしてみよう。

店の名物、肉とうふ¥320

明治の絵師も愛した名物「肉とうふ」は絶品
『大はし』

店が面する宿場通り商店街は旧街道筋。〝名物にうまいものあり北千住。牛の煮込みでわたる大橋〟の川柳に目を留めると「伊藤晴雨さんっているでしょ? 好きで通ってらっしゃいました」。明治の頃から活躍した絵師の名を、4代目のご主人がにこやかに教えてくれた。

創業は明治10年。そこから数えればきっと現存する都内の居酒屋の中でも最古参。築100年以上の建物自体は残しつつ10年ほど前に店内を改装したが、それにしてもカウンター、テーブル、どこもピカピカに磨きあげられている。ご主人のお店に対する愛を感じるようで、頭が下がる。

大鍋の前に立つご主人

この店での絶対は何といっても「千住名代・肉とうふ」。創業当初は、肉の販売店兼牛鍋屋だったそうで、戦後、居酒屋にする際、アテになればと牛肉を煮込む大鍋に、豆腐を投入。こうして、東京を代表する名物煮込みは誕生した。

鍋の前に立ち、注文が入る度に「はいよぉ」と小気味よく応えながらサッと小皿に肉と豆腐を盛る、その光景も今や東京名物。ご主人の笑顔と名物の旨さ、すべてが自然体の居心地の良さを求めて、今日も『大はし』は満席になる。

名物のあら煮は何とたったの50円

呑んべえの歓喜で溢れる下町“センベロ”酒場『魚三酒場』

16 時の開店を待ちきれず、軒先にできる常連の行列はこの店ではもはやお馴染みの光景。彼らの目当ては、ゆうに100種類以上は揃う、旨くて安い魚料理の数々である。その大半が300円台という破格値で、中には50 円~のメニューまであるのだから酒飲みが放っておくはずはない。

コの字型カウンターの秩序を守る女将さん方の気風のいい対応や、肩がぶつかるほど混み合うにぎわいの雰囲気もまた格別。

1・2階がカウンター。3・4階には座敷も

※現在こちらの店舗はJR耐震補強工事に伴い閉店しております。

豆腐が入った味噌仕立ての煮込み¥420

アメ横ガード下に籠もる酒呑みの熱気
『大統領』

朝10時の開店から24時の閉店まで客足が絶えることのない上野を代表する名酒場。アメ横ガード下という雑多な雰囲気も手伝ってか、ここでは昼間であろうと後ろめたさを感じることなく酒を楽しめる。

常連の必須メニューの煮込みには牛もつではなく馬もつを使用。いかにも濃厚そうな見た目とは異なり、思いのほかあっさり頂ける。野外の雰囲気も含めて、その味わいは格別である。

屋台のような雰囲気も大きな魅力だ

皮とさしみのミックス¥1,570は2枚重ねて味わう

鯨を喰って芸を磨け!!浅草芸人を見守る名店
『捕鯨船』

ビートたけしの往年の名曲“浅草キッド”の歌詞に登場する『くじら屋』とは、まさにこの店のこと。ビートたけしをはじめ今では有名になった数々の浅草出身の芸人が、下積み時代にここで面倒を見てもらった話は余りに有名である。

店名からも察せられるように名物は鯨料理。梅シロップ入りのチューハイとともにその味を楽しもう。

壁には芸人のサインがズラリ

3代で切り盛りする老舗大衆酒場の理想形『山城屋酒場』

100年以上の歴史を刻む都内有数の老舗酒場で、現在は三代目とその息子さんと娘さんに加え、五代目となるであろうお孫さんが店を手伝う。土間にカウンターとテーブルを設けた典型的な下町酒場の造りの店内は、夜毎地元の呑んべえで賑わう。

常連は決まってトマトハイをオーダー。和洋が揃う肴も酒呑み泣かせのラインアップだ。

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※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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