男と女の答えあわせ【A】 Vol.328

令和版・港区女子の新たなマネタイズ。麻布十番に住む32歳女の家で、男が感じた違和感とは

三浦マキ

A1:可愛いけれど、少し様子見だなと思ったから。


美咲とは、食事会で出会った。可愛らしくて愛嬌もあり、スタイルも良い美咲。

男ならば、誰もが「いいな」と思うタイプだと思う。

初対面ですぐに気に入ったので、この食事会の翌日、僕は早速美咲を食事デートに誘ってみた。

― 蓮:美咲ちゃん、昨日はありがとう!よければ次は二人でご飯行きませんか?空いている日があれば教えてほしいです。

美咲からも“ぜひ”と返信が来たので、僕たちは恵比寿の『アーティショー』で初デートをすることになった。


「この前はどうも」
「こちらこそ。楽しかったよね」

まずはビールで乾杯をし、食事を楽しみながらもお互いのことを探り合う。

「蓮さんの会社は、どこにあるの?」

僕は、スタートアップの会社のCFOをしている。それは前回伝えていたため、美咲は僕の仕事は知っていた。

「僕の会社は、虎ノ門だよ。美咲ちゃんは、何のお仕事をしているんだっけ?」
「私も、友人のスタートアップの会社を手伝っていて」

まさかの同じような仕事だったらしい。嬉しくなって、僕は興味津々となって美咲に尋ねる。

「そうなの?何ていう会社?」
「いや、そんな有名なところじゃないから、知らないと思うけど…」
「事業内容は?どんなことをしているの?」

しかし、この返答に僕は一瞬考える。

「以前はアプリを作ろうとしていたんだけど、今はちょっと別事業をしようかなとなっていて。とりあえず、投資家を募っているところ」

― それはどういう事業なんだ?

事業内容が決まっていない会社に、投資する人なんているのだろうか。何かがおかしい。

何度考えても美咲の言っている意味がわからないけれど、別に彼女の仕事に僕が口出しをする権利はない。

だから一旦スルーして、当たり障りのない会話に戻してみる。

「へぇ、そうなんだ。美咲ちゃんは、今どこに住んでいるの?」
「私は麻布十番だよ。蓮さんは?」
「僕は東麻布だよ。近いじゃん!よければ、この後そっち側で飲もうよ。良いバーがあって」
「もちろん!飲もう」

結局この日は、会話も盛り上がり2軒目で解散した。


この後、お互い連絡を取り合うようになり、2週間に一度くらいの頻度でデートするようになった。

そして三度目くらいのデートの時、美咲は核心をついてきた。

「蓮くんと私、結構近い所に住んでいるのに今まで出会ってなかったのが不思議だよね」
「そうだね」
「…ちなみに、今彼女とかいるの?」
「いないよ。いたら、こうやって美咲ちゃんと二人で会わないよ」

その後、話の流れで美咲が僕の家へ来ることになった。

「そんなに疑っているなら…この後、うち来る?」

結局美咲は、この夜僕の家へ来て泊まっていった。

「すごく綺麗にしてるね」
「そうかな。というか、何も女性の影ないでしょ?」
「うん、なかった」

僕の家が格段綺麗かと言われたら、よくわからない。

この時点で美咲と付き合ってはいなかったが、デートをする関係だったし、このまま続けば付き合う可能性もあった。

ただ、よく会っていたのに美咲との交際を決断できなかったのは、引っかかる点があったからだ。

そして、この後彼女の家に初めて行った時に“この子はない”と確信することになった。

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男と女の答えあわせ【A】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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