Q1:女が男に惹かれた理由は?
外資系の美容ブランドに勤める京子と知り合ったのは、友人が主催した代官山で行われた3対3の食事会だった。
京子はハッとするほどの美人で、ひときわ目を引いた。どこか冷たそうな美女という印象とは裏腹に、笑うと少し幼くなり、可愛げもある。
2軒目へ移動の際に、僕たち二人が、たまたま少し後ろの方で歩く形になった。
― これはチャンス。
そう思い、京子を誘ってみる。
「京子さん、良ければ…次は二人で食事へ行きませんか?」
「え?もちろん」
「食事は何が好きですか?」
「なんだろう…イタリアンとか?」
「じゃあ、お店予約しておきますね」
こうして、僕たちはデートをすることになった。彼女のリクエストを汲んで、初デートは六本木のイタリアンにした。
「京子さんは、結構外食派ですか?」
「そうですね。外食が多いかもです。海斗くんは?」
京子の方が5歳上だけれど、そこは全然気にならなかった。むしろ自分より何もかもがしっかりしている感じがして格好よく見える。
「僕、こう見えて料理得意なんですよ」
「え?そうなの?」
「学生時代、キッチンでバイトしていて」
僕は男子の中でも料理ができる方だと思う。そう話すと、京子は身を乗り出してきてくれた。
「え〜すごい!!どんなお料理を作るの?得意料理とかあるの?食べてみたいな」
「京子さんなら、いつでも喜んで作りますよ。逆に京子さんは?家事とかします?」
「意外に、家事はするよ。でも料理は自分ひとりだと、ついおざなりになっちゃって」
そんなことを言いながら、初デートは盛り上がった。仕事の話をしても、遊びの話をしても、何を言っても受け止めてくれる感じがあって、一緒にいると不思議と落ち着く。
「京子さんって、大人の余裕がありますよね」
「そう?まだ33歳だし、そんな大人かな。まぁ海斗くんよりは大人だけど。年齢とか、気にする人?」
「いや、僕はまったく!何も気にしません!むしろ年上の方が好きなので」
「そうなんだ」
初デートでグイグイ行きすぎたかなと思ったけれど、逆にこれが良かったらしい。何だか京子は嬉しそうにしている。
そして気がつけば、もう会計の時間になっていた。
伝票を見ると、コース料理にワインを何杯か頼んで、二人で三万円ほどだった。
― むしろ京子は、年収も自分よりはるかに上だろうし…。割り勘にしないと失礼かな?
そう思ったので、僕は折半にすることにした。
「半分でいい?」
「もちろん。ここ、カード2枚いけるかな」
そう言いながら、京子はサッと自分のクレジットカードを取り出し、この日は折半にした。割り勘の方が、対等な関係でいられる気がしたし、清々しくていい。
「今日はありがとう。楽しかったな」
「こちらこそ。京子さん、また会えますか?」
「もちろん」
こうして、次のデートもすぐに決まった。







この記事へのコメント
蕎麦屋で次回必ず返すと言った分とか度々お財布忘れた時のお金、忘れちゃって返してないんじゃ? その都度送金するならまだしもこれじゃ故意にやってる貧乏男と同レベル。こっちが多忙な時は空気読んで自分家帰れよADHD野郎的な...
ただ、誕生日も割り勘な感覚はどう考えてもおかしい!