男と女の答えあわせ【Q】 Vol.311

弁護士と4回デート、それでも進展ゼロ…「この関係、意味ある?」と悩んだ夜

三浦マキ

Q1:5回もデートをしたのに、彼がそれまで何も動かなかった理由は?


慶との出会いは、大学時代の先輩の紹介がキッカケだった。

29歳になり、私は結婚に少し焦り始めていた。そんな私を見兼ねて、先輩が「僕らと同じ大学出身なんだけど、面白い独身の弁護士がいるから、一度会ってみなよ」と出会いの機会を作ってくれた。

そして先輩と慶の三人で、金曜の22時から、『apéro. wine bar aoyama』で落ち合うことになった。


「初めまして」

想像以上に慶はガタイが良くて、驚いた。失礼ながら、弁護士さんと聞いていたので、勝手に細身の男性を想像していたから。

「あの…何か、運動されていたんですか?めちゃくちゃ体格良いですよね」

そう聞くと、慶は急に目を輝かせた。

「え?わかりますか?最近、運動頑張っていて」
「そうなんですね」

意外だった。見た目こそ隙のない雰囲気だったが、会話は思った以上に自然だったし、可愛げもある。しかも仕事の話をしていると、こちらの話を遮らずにきちんと聞いてくれる。

「IT系の営業って、何をするんですか?」
「色々とあるんですけど…」

こうして、すっかり打ち解けたこの夜、私は慶と連絡先を交換した。そして、翌日には、もうLINEが来ていた。

― 慶:昨日はありがとうございました。良かったらまたご飯でも。

「さすが、早い」

そう思ったけれど、悪い気はしない。

1回目のデートのあとも、順調に進み、2回目のデートは神楽坂の鉄板焼き屋さん、3回目は代官山を散歩した後にフレンチへ行った。

「じゃあ慶さんは、いつか独立されるんですか?」
「うん。やっぱりいつかは自分の事務所を作りたくて」
「すごいですね!応援します」
「ありがとう。そう言ってもらえると、心強いよ」

会うたびに話が深まっていく感じがして、私も少しずつ彼のことが気になり始めていた。

ただ一つ引っかかっていたのは、彼のペースだ。


この、3度目のデートの帰り道、今日もあっさりと、地下鉄の入り口で解散しようとしている慶。

「じゃあ、僕はここで。真由ちゃん、本当に電車で帰るの?気をつけて帰ってね」
「え?は、はい…」

デートの鉄則を、彼は知らないのだろうか。3度目のデートまでに何もなかったら、それは“何もない”ということだ。

― え?私に興味ないの?

毎回地下鉄の入り口まで見送ってくれる。でも一度も、彼から「送って行こうか?」と言われたことはない。

それに、いまだに距離感もある。一緒にご飯を食べても恋愛の話にならないし、彼の家は、今まさに私たちがいる代官山なのに、「家に来る?」とも言わない。

― これは、この先進まないパターンか…。

そう思い、がっくりと肩を落とす。

実家のある駅まで電車に揺られながら、私は投げたボールをスルーされた気がして、どこかモヤモヤした気持ちを抱えていた。

この記事へのコメント

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どうしてそんなガツガツ家に行こうとしてたのか...言われれば喜んで行くのにって。変な女!今まで散々都合の良い女にされて来たんだろうな
2026/03/14 05:5415Comment Icon1
No Name
付き合えた例はことごとく外すのにまたか.....
3回デートして何もなかったらそれは“何もない” 鉄則って😂
2026/03/14 05:1211
No Name
上手く行かずに未読スルーとかなら「些細なすれ違い」で嫌われたんかな?何が悪かったんだろう?と思うから答え合わせが成り立つけれど、上手く行ったなら何故5度目のデートで?と直接聞けばいい。すれ違いも何もない = 答え合わせするまでもない。
2026/03/14 05:3510
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男と女の答えあわせ【Q】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

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