A1:お店の連絡が当日は、遅すぎる。
宏樹と出会ったのは、マッチングアプリだった。彼氏と別れ、真剣に彼氏…その先の結婚までを考えられる相手を探していた私。
そんな時、メッセージをくれたのが、宏樹だった。
― ヒロキ:初めまして!お綺麗な方だったので、メッセージを送らせていただきました。現在丸の内に勤めている32歳で、ジムと犬が好きです。たくさんメッセージ来ていると思いますが、お話しできると嬉しいです。
丁寧すぎるくらいの内容のメッセージに、思わず微笑んでしまった。彼のプロフィールを見ると、金融系勤務の32歳で、サッカーをしている写真や旅行の写真が並んでいる。
素敵な感じがしたので、返信をした。
― 亜子:初めまして、メッセージありがとうございます。犬、お好きなんですね。何か飼われていますか?私はオフィスが虎ノ門なのですが、タイミング合えばぜひ会いましょう。
正直、メッセージのやり取りを、ダラダラと続けるのは好きではない。
早めに会って、早めに判断したい。
それが私の信条だったので、すぐに会う提案をした。
ここまでは、順調だった。
彼からのメッセージ内容も、いつも丁寧で、人柄が伝わってくる。急に馴れ馴れしくもなったりせず、適度な距離感を保った感じで、「誠実な人なんだろうな」と思っていた。
しかしデートの三日前になっても、前日になっても、宏樹から、デートの場所の情報が何も送られてこない。
― あれ?明日だよね?
そう思いっていると、前日の夜。ようやく、宏樹から連絡が来た。
― ヒロキ:明日、何系が食べたいとかありますか?あと場所なのですが、恵比寿でもいいですか?
私の家が中目黒だと伝えていたので、場所は配慮してくれたのだろう。それは嬉しい。でもそれよりも、私は宏樹のこのメッセージを読んで、思わず「え…?」と声が出た。
― 亜子:恵比寿、助かります!ありがとうございます。何系でも良いのですが…和食とか?
― ヒロキ:和食ですね、わかりました。お店、探しておきますね
「今からお店探すの?」
デートは明日の夜だ。今日はもう、20時を過ぎている。気合が入ったデートだったら、もう少し早めにお店を決めると思う。
ー あれ?もしかして、ちょっと蔑ろにされてる?
そう思った。そして結局、宏樹からお店の連絡が来たのは、翌朝。つまり、デート当日の朝だった。
― ヒロキ:本日、こちらに19時半でお願いします
― 亜子:おはようございます、わかりました。では19時半に!
何だろうか、この微妙にモヤっとする感じは。「別に当日連絡でも構わない」という女子もいると思う。
でもお店に合わせた洋服や、靴を脱ぐのか、脱がないのか…など、できればデート前日までに決めておきたいもの。
それに当日まで何も考えていなかった、ということも少し気になる。
とはいえ、宏樹の性格だから仕方のないことかもしれない。そう思って、切り替えて私はデートに挑むことにした。








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