Q2:マッチング後の初デート。以下の内容の失敗点は?
そして約束の19時半。恵比寿駅で待ち合わせようかとも思ったが、人目もあるだろうし、店集合にした。
19時半少し過ぎくらいに到着して店の人に僕の名字を伝えると、「あちらのお席です」と案内される。
既に亜子はカウンター席に着いており、僕に気がつくとわざわざ立ち上がって挨拶をしてくれた。
「初めまして、宏樹です」
「初めまして、亜子です」
「待たせちゃいましたか?すみません」
「いえいえ、ちょっと早く仕事が終わっただけなので」
お互いにまずはビールを注文し、少し緊張しながら初デートが始まった。
カウンター席の良いところは、テーブル席と違ってお互いをまっすぐ、正面から見つめなくて良い点だと思う。
特に初対面では、カウンター席に限る。気まずさもないし、テーブル席よりもはるかに話しやすい。
「亜子さん、お綺麗ですね!アプリで見た時から、思っていたのですが」
「そんなそんな…」
「亜子さんは、どうしてマッチングアプリを使っているんですか?必要なさそうなのに…」
「いや、私は…」
しかし亜子の声が少し小さくて、聞こえない。だから僕は、席を少しだけ亜子の方に近づけた。
「亜子さん、ごめんなさい。何ておっしゃいましたか?」
「あ、声小さかったですか?カウンター席だし、他のお客様もいるので大きな声は迷惑かなと思って」
「そうですよね。さすがの気遣いです」
「いえいえ。で、何の話でしたっけ?」
そう言いながら、亜子がワインをオーダーしたので、つられて僕もワインをオーダーする。
「なんでマッチングアプリを使っているんですか?という質問でした。でも、話したくなければ、本当に大丈夫です」
「そうでしたね。私は周りもみんな使っているし、真剣に良い人を探したくて。宏樹さんは?」
亜子はきっと、モテるだろう。過去の恋愛の話も気になる。でもこれ以上踏み込むのは失礼な気もして、僕は自分の話をすることにした。
「僕も同じです。真剣に、結婚できる相手を探しています」
「宏樹さんも、出会いとかありそうなのに」
「僕は周りがほぼ結婚していって、全然出会いがなくなりました。なのでアプリを使うことにしたんです。でも亜子さんのような素敵な方に会えて、嬉しいです」
「宏樹さんって、いい人ですよね」
「どうなんでしょうね。前の彼女には、『仕事ばかりでつまらない』って言われましたけど」
「そうなんですか?前の彼女さんとは、いつ別れたんですか?」
ここからお互いの恋愛話になり、一気に距離感が近くなれた気がする。初対面の印象が大事だというけれど、僕たちのデートは、とてもスムーズに進んでいった。
そして気がつけば、あっという間に3時間が経っていた。
「亜子さん、すごく楽しいです。初対面でこんなこと言うのもアレですが、また会えたら嬉しいなと思います」
「本当ですか?嬉しいです」
こうして外へ出て、亜子がタクシーに乗るのを見届けてから、僕も帰路へついた。
しかしこの後、結局亜子から連絡は来なかった。自分から何度か連絡をしてみたものの、返信の時間や内容も含めて、何となくそっけない。
ただ、僕もバカではない。
― あぁ。ダメだったんだ…。
そう気がつくのに、時間はかからなかった。
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女が一度のデートで諦めた理由は?








この記事へのコメント
でも金曜なら、前日に食べたいものや場所希望を聞くのではなくもっと事前に予約した方がいい気がするよ。 まぁ亜子の言い分は声がデカい&アプリで知り合った事を周囲の客に知られたくないとかその程度だろうけど。 でもまだ彼の事良く知らないし一瞬恥ずかしいにしてもそれだけで切るのはもったいない。もっと内面的な魅力があるかもしれないのに。