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プレゼントを買うときは、銀座のココに行く。尾上松也が語る、粋な男の銀ぶら論

銀座7丁目で育ち、初めて歌舞伎座の舞台に立ったのは5歳のとき。そして40歳になった現在も、この街で人々を魅了し続ける尾上松也(2代目)さん。

そんな松也さんは銀座をどう歩くのか追うと、街を舞台にするような存在感を放ちつつ、誰よりも溶け込んでいた。



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「博品館の匂いに心躍りました」

尾上松也


銀座とともに生きて40年。どこから見てもこの街が似合う松也さんだが、「正直、昔は銀座が嫌いでした」と話す。

「子どものときは、大人なしでは何もできない環境。駄菓子屋さんがあるわけでもなく、小遣いで買い物ができる場所もなく、高級デパートや高級店ばかり。

遊びたくても公園もなかったし、松屋銀座の屋上には子どもが遊べるスペースがありましたが、お金が無いと遊べない。なんて不便なんだと思っていました。

たまにうちの前の道路で父親にキャッチボールをしてもらってはいましたが、世田谷に住んでいた友達の家に行くと近くに大きな公園があって、そこでサッカーや野球ができて、その環境がすごく羨ましかったです」

そんな中でも、『ゴジラ』などを観た「丸の内ピカデリー」や「博品館」はお楽しみだった。

「博品館のエレベーターの匂いはたまらなかったですね。確かオイルを使った特殊なエレベーターで、中に入ると油の匂いがしました(現在も油圧式)。祖母と一緒に行っておもちゃを買ってもらっていたので、あの匂いを嗅ぐと期待に溢れ、高ぶりました。

実は歌舞伎の初任給が入った日は、ここで『スターウォーズ』のフィギュアを大人買いしてから『みかわや』に行くというコースでした(笑)」

「ハタチを過ぎたら銀座の品に気付きました」


銀座育ち限定の話に驚いた反応をすると、「はい、シティボーイの中のシティボーイです」と潔く、もはや嫌味はまるでない。

青山学院初等部を卒業後は銀座中学校に進学。同学年で銀座住まいは見当たらなかったが、銀座周辺に住む友人はできて中央区を開拓。そして20歳を過ぎた頃、銀座の良さに目覚め始めた。

尾上松也


「まだ自分には手が出ない高級店ばかりでしたけど、それでも若者が身の丈で遊ぶ新宿や渋谷に比べると、銀座ってだいぶ品があるなと感じるようになりました(笑)。

自分の地元は綺麗でガヤガヤしていなくて、どこの街にいるより落ち着くと気付きました。街並みも空気感も規模も、いまとなっては本当に好きですね」

銀座の品とは、例えばどういったところに感じるのだろう?

「詳しくは知らないのですが、このエリアを管理している組合の皆さんが、昔ながらの銀座の雰囲気を守ってくださっていることが品に繋がっているのかなと思います。

いろいろなブランドのビルが新たに建って変わっていく中でも、街並みの美しさや清潔さが変わらないのは、きっと、そういうこと。

それから、せせこましくないんです。大通りも裏通りも狭い路地もありますが、全体的に大らかで大人の雰囲気。観光客の方が増えても、すごく混み合った感じが出ないのがいいですよね」

「海外のどんな絶景を見るよりも、銀座にある景色に癒やされます」


そんな街で、松也さんがよく歩く場所とは?

「僕は人へのプレゼントを買うことが多くて、一番便利なのはGINZA SIX。あそこに行けば何かあるので、プレゼントが必要なときにとりあえず行きます。

男性ものから女性ものまで全部そろって、ブランドは街中にそれぞれ大きな店舗が建っているのに“SIX”にも同じブランドが入っているじゃないですか。あちこち探さなくていいので楽です。

あと“SIX”はお客さまは外国の方が多いので気楽。快適です」

尾上松也


毎月数人分のプレゼントを買いに行くそうで、「本当に嫌になっちゃう(笑)。面倒くさいですよ。でもうちのマネージャーが誕生日とかを全部教えてきて、無視は自分の気が晴れない。僕はだいたいの方にスニーカーを贈るのですが、ご丁寧にみんなの足のサイズまで教えてくれるので買いに行かざるをえなくて」と、「GINZA SIX」の上顧客に。

最後に「銀座をひと言で表すと?」と尋ねると、即答してこう続けた。

「ふるさとです。本当に、海外のどんな絶景を見るよりも、銀座の景色に癒やされます。仕事場というよりは、ふるさと、ホームであって、その中に歌舞伎座も含まれている感覚です。

何丁目でも、どんな小道を歩いていても、銀座感があって、それに包まれていることで安心感を得られます。あぁ、帰ってきたなと思うんですよね」

安心と勝負の場をともに銀座にもつ松也さん。

この街の稀有な緩急を知る歌舞伎俳優の姿を観ることも、大人たちにとって銀座4丁目へ行く目的となるだろう。

■プロフィール
尾上松也 1985年生まれ、東京都出身。六代目尾上松助の長男。歌舞伎俳優として活躍する一方、映画、ドラマ、舞台、声優業でも才能を発揮し活躍の場を広げる。来年1月末まで上演のミュージカル『エリザベート』に出演中。

■衣装
ジャケット¥134,200、シャツ¥69,300、パンツ¥70,400〈ヨウジヤマモト プールオム/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03-5463-1500〉


▶このほか:「太陽の下で飲むと美味しい」山下智久が浴衣姿で語る、夏に飲むシャンパンの魅力とは



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