Q1:初デートで、男は女にどういう印象を抱いた?
雄大と出会った食事会で、私たちは共通点が多かったこともあり、かなり盛り上がった。この会は2対2の合計4名だったけれど、私と雄大、もう二人…と綺麗に分かれた。
正直に言うと、一目惚れだったのかもしれない。
高身長で、優しい笑顔。彼氏としても素敵だけれど、「いいパパになりそうだな」なんていう未来まで想像できてしまうほどだった。
そしてこの会の翌日、雄大に個別でLINEを送り食事へ誘ってみた。
― Misato:雄大くん、昨日はありがとう!昨日話していた餃子のお店、六本木にあるんだけど。今度一緒にどうかな?
実は食事会の最中に、デートに繋がるような「美味しい餃子」の話を振って、種まきをしていた。完璧なフリだったし、その流れを汲んだLINEを、我ながら綺麗に送れたと思っている。
すると雄大からもすぐに返信が来て、私たちは中華デートをすることになった。
当日、私はものすごく洋服に悩んだ。派手すぎてもダメだと思う。とはいっても初デートだし、カジュアル過ぎる感じにもしたくない。
結局、私はデニムにショート丈のカーディガン…という、洋服で向かうことにした。
「では、乾杯!」
『スチーム Dim sum&Wine』で、まずはビールで乾杯する。今日も雄大はかっこよくて、思わず見るだけでドキドキしてしまう。
「美里ちゃん、餃子が好きなんだ。意外だね」
「そう?餃子とビールって、最高の組み合わせじゃない?」
「わ〜。そういうの、わかってくれる系だ。嬉しい!」
餃子とビールが好きなことに、嘘偽りはない。
でも少しだけ、「こういうカジュアルな感じにも合わせられる女子って、モテるよね」という計算も入っている。
「雄大くんは、何が好きなの?」
「食べ物だと、餃子大好き。あとはカレーとか、唐揚げとか…」
「何それ。子どもみたい」
可愛らしくて、思わず笑ってしまう。
「それ、よく言われる。たぶん俺、舌が子どもなんだと思う」
「でもいいね。ご飯とか作っても、何でも喜んでくれそう」
「それはもちろん!むしろ、ご飯なんて作ってもらえたら感動して泣いちゃう」
「本当に?いつでも作るよ」
人並みだけれど、一応ご飯は作れる。むしろ好きな人のためにご飯を作るなんて、憧れのシチュエーションだ。
「マジで!?美里ちゃん、ご飯作れる人?」
「うん。普通の家庭的な料理しかできないけど…」
「それがいいんだよ」
「いつでも作るから、言ってね」
「美里ちゃんって、家庭的なんだね」
ビールをお代わりしながら、雄大が興味を持ってくれたので、私は心の中でちょっとだけガッツポーズをする。
― 家庭的で、いい女って思ってもらえたかな。
そう相手に思わせられたら勝ちだから。そして楽しいデートはあっという間に時間が過ぎてしまい、食事も大満足で終わった。
「あ〜お腹いっぱい。この後どうする?」
雄大からの誘いに、もちろん私は食い気味で乗った。
「せっかくだし、もう1軒行かない?」
「美里ちゃんが、大丈夫なら」
「もちろん。今夜は何時まででも」
「さすが。じゃあもう1軒行こう!」
結局深夜まで一緒に飲み、とっても楽しく初デートを終えることができた。
「美里ちゃんといると、楽しいわ。またご飯行こうよ」
「うん、絶対に行こう。私も雄大くんといると本当に楽しいな♡」
この楽しい初デートの余韻に、私は一週間くらい浸っていた。







この記事へのコメント
まだだね、勝手なモテテクみたいなのを実行して自画自賛するも男側には全く刺さってなくて音信不通にされるパターン。 餃子がデートに繋がる訳じゃない。友達と軽く飲む感じで数回会うことは叶うかもしれないけど。色々と勘違いしてる変なオンナ。