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男と女の答えあわせ【Q】 Vol.288

結婚前提の同棲だったのに、わずか9ヶ月で破綻。女が許せなかった些細なコトとは

三浦マキ

Q1:同棲をする上での支払い問題は、合っていた?


祥子とは元々友達だったのだが、向こうが彼氏と別れたタイミングでなんとなく男女の関係になり、いつの間にか交際に発展していた。

付き合いも長かった分、僕たちは交際を決めた段階で結婚を見据えた、真剣な関係だった。

「交際1年くらいで結婚かな」そんなふうにお互い思っていたと思う。

そして僕の家の更新が近づいてきたタイミングで、祥子が突然同棲の話を持ちかけてきた。

「せっかくだから、一緒に住む?家賃ももったいないし。実は同じマンション内で、もう少し広い部屋が空いたんだよね」

恥ずかしい話だけれど、4歳年上の大手広告代理店勤めの祥子は、不動産会社に勤める僕よりも給料が高い。

だから、代々木上原にある祥子の家の方が広くて綺麗で居心地が良く、僕が彼女の家に行くことの方が多かった。

「そうなの?じゃあそっちに、一緒に引っ越す?」
「うん。名義は私になるけどいい?」
「もちろん。僕はなんでも」

こうして祥子の名義で50平米ほどの部屋を借り、二人で住むことになった。


1LDKでの同棲生活は、正直にいうと大変なこともある。

ベッドルームが一つしかないので、ケンカをしても逃げ場がない。そしてお互いリモートワークになったらどちらかが遠慮してカフェへ行ったり、極力時間が被らないようにしたりと配慮が必要だ。

「祥子、俺明日10時からリモートで」
「そうなの?私もなんだけど」
「じゃあどっちかが家出ないとか…」
「わかった、私が出るよ」
「本当に?いつもありがとう」

こんなふうにお互いうまく譲歩しあっていた。

家賃は、話し合った結果、手取り60万の祥子が7割、手取り40万の僕が3割負担することになった。

ただ僕の年収が低いこともありので、料理を作ったり、掃除をしたり、家事は積極的に僕が担当していた。


「てっちゃん、いつもご飯作ってくれてありがとう」
「ううん。でも洗い物は頼んでいい?」
「もちろんです!」

またお互いに好きなこと、嫌なことが一緒の祥子との同棲は楽しかった。祥子も外食が好きで、僕たちはよくレストラン開拓を行っていた。

「祥子、次の日曜、気になっていたレストランに行きたいんだけど」
「いいよ。なんていうお店?」
「駅の近くにある店なんだけど…」

そうやって、近所の店を一緒に開拓できるのも楽しい。外食の時の支払いも、家賃と大体同じくらいだった。

また仕事で疲れて帰ってきても、祥子の顔を見るとホッとしたし、心が安らぐ。そして僕たちは平日はほとんど飲まないため、週末に二人で晩酌をするのが楽しみでもあった。

「今週もお疲れさまでした」
「乾杯!」

僕が作ったご飯を二人で食べながら、今日1日何があったかとか、時にはぼうっとテレビを見たりとか…。

そんな平和な時間が、ずっと続くと思っていた。

この記事へのコメント

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No Name
高級な化粧水で特別なケアの時にしか使わないからもう勝手に使うなよと言ってるのに、
でも家にあるものは一緒に使った方が効率いい、牛乳だってシェアするにね って バカ過ぎて話にならない。
2025/10/04 05:1224Comment Icon6
No Name
収入の割合で家賃と家事の負担を決めるのはいいと思うけど、何だろう…態度デカくない?
掃除と料理だけやって家賃は三割負担で住めて、近所のお店で外食する際も折半どころか3割程度しか払わない。 祥子が担当の洗濯は手伝うどころか亭主関白男並に「いつもの所に掛けといて、午後出かけるから」って。相手の状態無視で話しかける祥子もどうかと思うけど「今取り込み中だから後にして」も、何偉そうにってムカついてたと思う。
化粧水の件はバカ過ぎて閉口。
2025/10/04 05:3022Comment Icon5
No Name
鉄二は4歳年上の祥子と元々友達同士だったが何となく男女の関係になりいつの間にか交際に発展
これ、月曜の連載にケンカ売ってる?😂😂
2025/10/04 05:2612Comment Icon3
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男と女の答えあわせ【Q】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

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