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男と女の答えあわせ【Q】 Vol.281

百戦錬磨の恋愛テクを使った30歳美女が、狙った男からモテないのには理由があって…

Q1:今後大化けしそうな彼へのアプローチ、何が正解だった?


裕太とは、知り合いの経営者たちと飲みに行った時に出会った。

華やかで可愛い後輩女子と2対2で食事へ行ったのだけれど、相手の男性陣、高橋さんと木田さんは二人とも既婚者。

― 良い人たちなんだけど、既婚者なんだよね…。

そう思っていると、2軒目に行くタクシーの中で高橋さんのスマホが鳴った。

「今、後輩から連絡がきて…呼んでいい?」
「もちろんです!」

心の中で「独身ですか?」と聞きたかったけれど、そこをグッと抑えた私は偉いと思う。

流れ着いた渋谷のバーの個室で飲んでいると、裕太がやってきた。


「遅れてすみません…って、女性もいたんですね。お邪魔します」

私たちを見て、爽やかに挨拶をしてきた裕太。男性陣二人が先輩だったこともあると思うけれど、腰の低さにびっくりした。

「こちら、澪ちゃんと春香ちゃん。そして彼は、経営者仲間の裕太」

高橋さんからの他己紹介が終わり、私は運良く裕太の隣の席になることができた。

「お疲れさまです。こんな時間までお仕事されていたんですか?」
「いや、別件で会食があって。急にお邪魔しちゃってすみません」
「いえいえ、まったく問題ないです♡何飲まれますか?」
「じゃあハイボールで」
「わかりました」

ささっと店員を呼び、彼の飲み物をオーダーする。裕太は緊張しているのか、想像より物静かだった。


「裕太さん、楽しくないですか?」
「そんなことないですよ。こういう華やかな飲み会、久しぶりなので」

そこで高橋さんがナイスキラーパスで、大音量でカラオケを歌い始めてくれたので、私はそっと裕太に近づいてみる。

「裕太さんって、今なんのお仕事されているんですか?」
「僕はAI系のスタートアップで…高橋さんとか、木田さんの会社とは全然規模が違いますけど」
「そうなんですね〜すごい♡」

思わず鼻をクンクンしそうになる。裕太はこれから飛躍が期待される、大いなる成長株だ。

しかも話をしているうちに、独身であると断定できた。

別に今、彼女がいたって構わない。結婚していたらアウトだけれど、彼女くらいだったら、負ける気がしない。

「澪さんって、この辺りでよく飲んでいるんですか?」
「私ですか?全然ですよ〜。久しぶりに飲みにきました」

大嘘だ。本当は、ほぼ毎晩この界隈か西麻布界隈で飲んでいる。

でも裕太はなんとなく遊んでいる女子が嫌いそうな感じがしたので、清楚さをアピールすることにした。

「裕太さんは?よく飲まれるんですか?」
「いや、僕はほぼ今日みたいな仕事関係の会食ばかりですね…」
「そうなんですね…良ければ、また飲みませんか?連絡先、聞いてもいいですか?」
「え?あ、はい。いいですけど」
「じゃあLINE教えてください♡」

こうして私は裕太の連絡先を手にし、この会は深夜1時くらいで解散した。

そして翌日の夕方に連絡をし、デートに漕ぎ着けた。

ダラダラとLINEを送らず、文面は短文で簡潔的に。“手のかからない、自立した女”ブランディングは完璧だったと思う。

この記事へのコメント

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No Name
何だろう、澪の玄人感…
ドリンク聞いてさっとスタッフ呼んで注文とか、自分で「シャンパンもらおうかな」と言いつつ自らカウンター越しにオーダーしちゃう所とか。 まぁ高橋さん達と仲良い時点で本命候補には挙がってなかったとも思う。 あと、毎度の事だけど遅刻もNG!自分よりも稼いでる男がタイプとはっきり言うのもNG!
2025/08/16 05:2244Comment Icon2
No Name
全くタイプではなかったし、既婚者と食事会してる時点で恋愛対象ではなかった。
更に、六本木.西麻布界隈に慣れ過ぎてる感
キャバ嬢みたいな振る舞い
解散後のお礼連絡はなく翌日の夕方にいきなりデートの誘い
当日、10分の遅刻
都合の悪い話はすぐに話題を変えるとか感じ悪い
初デートなのに好きなタイプ聞かれてお金の事を言う
多分タクシーの運転手に暴言吐いた?
酔ったのをあの運転手が悪いと人のせいに…
気分悪
いなら帰ればいいのに無理して二軒目
澪からの好意が怖いレベルで駄々漏れてた
2025/08/16 05:4443Comment Icon8
No Name
最後の文章
たくさん彼の話を聞き、盛り上げて、最大限にデートに、相手に尽くした。

最大限にデートに何した? マジメにやってくれよ。読み返せばすぐ気付くでしょうに。
2025/08/16 05:4728Comment Icon3
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男と女の答えあわせ【Q】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

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