
髙塚大夢×松田迅が語る【INI】「メンバー11人の強みは絆。お互いをもっと深く知り、INIは変化し続ける」
1994年の創業から約30年、恵比寿を代表するホテル「ウェスティンホテル東京」が一昨年、一部リニューアル。1階の『THE BAR』もそのひとつだ。
少しの空き時間やアペ、2軒目として……など、大人たちの夜をスマートに支えるこのバーが、豪奢なムードはそのままにモダンにレベルアップした。
『THE BAR』を訪れるのはグローバルボーイズグループ・INIの髙塚大夢さんと松田 迅さん。いまツアーの真っただ中で、6月25日には3rd ALBUM『THE ORIGIN』が発売となる。
そんなふたりが、グラスを片手に、艶やかな表情を見せた。
「毎日会っているけど、今日もつい話が弾んでしまいました(笑)」
黒の装いに身を包み、シックなバーでウイスキーグラスを傾けるふたり。現在、髙塚大夢さんは26歳、松田 迅さんは22歳だが、写真は実年齢より大人っぽい。
しかし、実は撮影直前までは、ふたりでわちゃわちゃお喋り。積もる話が尽きない雰囲気だったので確認した。
東カレ:久々の再会ですか?
髙塚:いえ、毎日会っています(笑)。
松田:昨日、僕の家に大きなダーツ台が届いたばかりでタイムリーだったので、その話で盛り上がっていたんです。
東カレ:「カロリーをかなり使う」と聞こえましたが、それもダーツの話?
松田:はい、ダーツは集中力が大事でエネルギーを使うので。
髙塚:気分転換にやってみたいな。
松田:ぜひぜひ!
東カレ:INIのメンバー内でダーツをすることもありますか?
松田:(木村)柾哉がうまくて、よく一緒にダーツしています。僕の家に届いたのは、みんなで大会できるくらいの台。負けたくないですね。
髙塚:持ち主であるからにはね。
東カレ:ダーツ台がある家とは大人のイメージですが、今回のテーマは「大人の一杯と、その先」。普段、どんなお酒を飲んでいますか?
松田:僕はワインが好きで、半年くらい前、家にワインセラーも買いました。まだペーペーなので8本入りですけど、これから大きくしていきたいです。有名百貨店のワイン売り場でソムリエさんに相談しながら買っています。
まだそこまで詳しくないですが、カリフォルニアのワインが好きで、それこそ「KENZO ESTATE」さんとか、少し高級ですけど美味しい。自分の誕生日に「紫」を買って、美味しくて驚きました。
東カレ:それだけ好きだとワインをプレゼントされることもあるのでは?
松田:最近だと柾哉がバレンタイン企画(INI公式YouTube内にて毎年恒例のメンバー同士でチョコレートを贈り合う企画)のお返しにワインをくれました。柾哉が番組のダンス企画などで忙しい時に本当に頑張っているなとプレゼントを贈ったので、そのお返しでもあったみたいです。
2014年のワインで、ものすごく贅沢な味わいでした。柾哉はお酒を飲まないですけど、「いいやつください」と相談して買ってくれたみたいです(笑)。
東カレ:髙塚さんも飲みますか?
髙塚:僕はよく飲むメンバーが(池﨑)理人と(後藤)威尊で、お世話になっている方からいただいたワインを3人で開けて飲んでいます。だいたい理人の家で、一緒におつまみを買いに行って、生ハムとかを調達します。
東カレ:店内でも3人行動ですか?
髙塚:一緒に巡ってそれぞれ好きなものをカゴに入れてるんですが、だいたい最後レジに行こうとする時に理人が、「ごめん、アイスも買っていい?」と言ってダッシュで持ってきます(笑)。
髙塚:コース料理の名店に行ってみたいです。いまは時短の食事も多いので、お店を予約して身なりをきちんと整えて、時間をかけてコース料理を楽しむことをしてみたいです。でも、ひとりでコースはどうなのかなと思ったりも。
東カレ:もしメンバーと一緒に行くとしたら誰を誘いますか?
髙塚:(尾崎)匠海ですね。匠海はこの間ひとりでコース料理を食べに行っていたんです。映画『グランメゾン・パリ』を観て衝動で行ったらしくて。同い年だから話せることも多いし、匠海といつか一緒に行きたいです。あと、また違うジャンルで思い出したのが、『ブルーノート東京』。ここも憧れです。
松田:僕はフランス料理のコースを食べに行って、ワインのペアリングもお願いしてみたいです。
東カレ:それぞれ大人の趣味が増えてきているようですが、メンバー11人の中で大人の格好良さが出てきた人は?
松田:威尊はいつもジェントルで格好いいです。王子様キャラを自分でも意識しているはず。みんなに優しくて、世界一優しい男だと思います。
東カレ:年齢は関係ないですか?
松田:関係ないですね。年上のメンバーは意外と子どもですよ。僕が言うのも悪いですけど。
東カレ:西さん(28歳)もですか?
松田:一番子どもですよ(笑)。童心があるというか。
髙塚:メンバーで最年長だからお兄ちゃん感はありますが、実際は末っ子ですし、根は童心と一緒にいると感じます。それがうまくバランスがとれていて、魅力です。
東カレ:西さんと同い年の木村さんも子どもっぽいところがありますか?
松田:はい。柾哉ってオーディションの頃から顔も性格もまったく変わっていないし、自分でも「俺、今年28歳だけどまだ20歳の気持ちだよ」と言っていて。仕事で制服を着ても似合うし、逆にいいなって思います。
東カレ:その一個下の田島さんは?
髙塚:彼も同じく二面性があって、お兄ちゃんの時も甘える時もあります。
松田:田島は僕とご飯に行くと絶対に奢ってくれて、その様子が格好いいです。「僕が歳上だから奢る」ではなく、「迅、今日頑張ってたから奢る」「誕生日だったでしょ、奢るよ」と別の理由をつけるのが格好いい。
誕生日に田島がくれた焼肉無料券を渡しても、「今日それいらない」と言われるので、いつ使えるのかなと思っています。
髙塚:大人度で言うと、豊凡(許 豊凡 シュウ・フェンファン)も代表格。落ち着きがあって、しっかりしているので。
松田:あと藤牧(京介)と佐野(雄大)は、まだ子どもですよ(笑)。
今年11月3日にはデビュー5年目となるINI。いまは3度目の全国アリーナツアー中で、6月25日には3rdアルバム『THE ORIGIN』が発売された。
新曲6曲中3曲が、3人のメンバーが作詞に参加した楽曲で、松田さんもそのひとり。
松田:初めて作詞した『What A Night』は、INIの中でも一番好きな曲になったかもしれません。僕が好きなチルい感じで、夜に聴くのがおすすめ。INIにもこういう曲ができた嬉しさがあって、きっとみなさんも好きな曲調だと思います。
髙塚:新しい一面でいうと、豊凡が作詞に参加した『Pineapple Juice』もいままでになかったジャンル。INIの曲はヒップホップというかゴリゴリな感じが多めですが、洋楽のレトロポップをいまの時代に合わせたような明るい曲で、印象が変わると思います。
夏を象徴する曲でもあって、季節感がしっかりあるという意味でも新しいです。
東カレ:年を重ねるごとに楽曲制作への自主性も強くなり、“INIらしさ”が色濃くなっていきますね。アーティストとしてだけではなく、人として大人になっていく11人が結集して出る面白みもグループならではです。
髙塚:それこそ結成した時は迅も未成年だったし、初々しさがグループの色みたいな感じがあったと思います。
でも結成から3〜4年経つと、年下の新しいグループもいっぱい出てきました。そんな中で自分たちは、れっきとした成人男性グループ。無意識のうちに、“大人っぽさ”が滲み出てきていて、それをもっと魅力にしていきたいです。
ラジオでも“大人ならでは”のトークが増えてきました。面白さだけでなく、内容にもきちんと説得力がなければとも感じています。
松田:その場です。メンバーの誰にあげても意味がありますし。
髙塚:確かに。それぞれへの(好きな)理由がちゃんとあるので。
東カレ:大箱でバレンタイン・ライブとして大規模集客できるのでは?
松田:嫌ですね(笑)。意外と傷つくのでもうやりたくないです。でも、去年は盛り上がりすぎて撮影は1時間半と決まっているのに3時間も撮りました。
髙塚:すごく押した記憶があります。
松田:みんなが面白すぎて、たくさん笑ったし、再生数も多くて、いつか番組とかでやりたいですね。映画かも?
髙塚:『VALENTAINE THE MOVIE』はやばい(笑)。
東カレ:今年は髙塚さんが松田さんにフラれていましたが、髙塚さんが告白する時、「迅は僕の奥底に眠っている感情を引き出してくれる」と伝えていて、詳しく教えてもらえますか?
髙塚:僕、そんなこと言っていましたか?
松田:うん、言ってたよ!
髙塚:まさかこんなところで掘られると思わなかったです(笑)。
迅は自分とMBTIも真逆ですし、僕にはない感性を持つ人なので、新しい感情や価値観を与えてくれます。迅と一緒にいることで、自分の新しい一面が生み出される、そういうメンバーです。
松田:大夢くんはすごく知的で、人より一歩先というか、もっと深いところを見ている人なので、そう思ってもらえて嬉しいです。
確かに真逆で、例えば何か決める時も、大夢くんは慎重で、僕は直感タイプ。でも、クイズが好きという共通の趣味もあります。最近も謎解きに一緒に行って盛り上がりました。
僕が松丸亮吾さんと仲良くさせてもらっていて、大夢くんと威尊と理人を誘って4人で行ってきました。
髙塚:朝早くから行ったね。
松田:そういう趣味も一緒に楽しめますし、本当に魅力的な人なんです。
東カレ:関係性が年を追うごとに良くなっていると伝わってきます。
松田:僕たちはまだまだ4年。4年経ってやっと分かってきたメンバーのことも、たくさんあります。5〜10年と年を重ねていったら、もっとお互いのことを知り、パフォーマンスにもさらにいい影響が出てくると思います。
メンバーには毎日会っていますからね。前に珍しく1週間会わなかった時、「久しぶり!」となって、すごい勢いで話しました。
髙塚:やっぱりみんな楽しくなって、トークが絶えなかったです。
松田:そういうメンバーが集まっているから、これからも11人で変化し続けていくし、もっと深めていきたいです。
絆を強みに、グループの旬を自分たちで更新していくINI。
大人になるほどスキルも魅力も増し、その年代によって生まれる楽曲にも変化が起きる。そう期待させる11人は、将来、新しいタイプの成熟を見せてくれそうだ。
■プロフィール
INIは2021年11月3日にデビュー。2025年は全国を回る3度目のアリーナツアーを6月末に終えたあと、9月13日から3日間「バンテリンドーム ナゴヤ」にて追加公演を実施。髙塚大夢さんは東京都出身の26歳、松田 迅さんは沖縄県出身の22歳
■衣装
[髙塚さん]ジャケット¥140,800〈レノマ パリス/アントリム TEL:03-5466-1662〉、シャツ¥38,500〈ガラアーベント/3RD[i]VISION PR TEL:03-6427-9087〉、パンツ¥40,700〈デザインワークス/デザインワークス 六本木ヒルズ店 TEL:03-5786-9831〉、チェーンネックレス¥11,000〈ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 新宿 TEL:03-6457-7957〉、パールネックレス¥133,100、ブレスレット¥34,100、リング(左手)¥44,000、リング(右手)¥56,100〈すべてマリハ TEL:03-6459-2572〉
[松田さん]ジャケット¥121,000〈エー レザー/エー ブティック TEL:070-3223-7530〉、シャツ¥44,000、パンツ¥46,200〈ともにガラアーベント/3RD[i]VISION PR〉、ブレスレット¥35,200、2連リング(左手)¥33,000、リング(右手)¥22,000〈すべてラムダ/サザビーリーグエーアンドエスカンパニー TEL:0800-500-5000〉
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