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男と女の答えあわせ【A】 Vol.269

付き合う前に昼デートはマスト。夜デートでは見過ごしがちな女の本性が見える…?

A2:シラフだと会話が盛り上がらなかった。


初デートが楽しかったので、必然的に二度目のデートへの期待値は上がっていた。でも、僕の中で上がりすぎていたのかもしれない。

二度目のデートは昼に会うことにしていた。

僕の中でセオリーがあって、この先を真剣に考えたい人とは、一度昼に会うと決めている。

なぜなら夜だとお酒も入るし、色々とカバーされてしまう。

お酒も入っておらず、普段の生活の延長でもある日中に会うと下手なフィルターがかからず、本来の人となりがわかるからだ。

ただ初回は昼より、夜がいい。恋愛が始まる確率は、ダントツで昼よりも、美味しい食事をしながらお互いに良いムードになれる夜だと思うから。

だから二度目のデートは表参道のカフェで、お茶デートをすることにした。けれどもこのデートで色々なことが見えてきてしまった…。




デート当日。生憎の雨だったものの、僕は待ち合わせのカフェに着き、ぼんやりと外を眺めてながら恭子を待つ。

すると少し遅れて、恭子がやってきた。

「お待たせしてすみません…!」

先ほど「遅れる」と連絡が入っていたので、そこは大丈夫だ。

「全然大丈夫ですよ。僕もさっき来たところなので。何を飲まれますか?」

「じゃあ…チャイティーラテで。オーツミルクに変更ってできますか?」

「わかりました。ちょっと待ってくださいね」

そう言いながら、僕はQRコードを読み取り、僕の分と彼女の分の飲み物をオーダーする。その間、恭子は窓に映った自分をチェックしており、その姿は可愛いと思った。

けれども、この後からが問題だった。

オーダーした飲み物が運ばれてきたので、僕たちはそっと口をつける。

「生憎の雨ですね…」

気のせいか、前回会った時よりもおとなしそうに見える恭子。だから外を見ながら、僕は恭子へ話しかけた。

「そうですね…」

― ……え?それで終わり?

「そうですね」の後に続く会話を期待していたものの、その後の言葉はない。でも、これは僕の話しかけ方が悪かったのかもしれない。

だからもう一度、話を振ってみる。

「やっぱり晴れている方がいいですよね」
「はい、そう思います」

しかしこの会話でも、僕の淡い期待は虚しく崩れ去っていく。恭子からは、その後何も発せられなかった。

― あれ、これは…。

もう一度コーヒーを啜りながら、僕は色々と悟ってしまった。


「恭子さんは、どの季節が好きですか?」
「私は…春ですかね。蓮さんは?」
「僕は夏が好きだったのですが、最近の夏は暑すぎて。最近は季節迷子です」
「たしかにそうですよね」

昼のデート、開始15分でわかった事がある。

恭子とは、会話が盛り上がらない。前回はお酒も入っていたし、食事やお酒がサーブされるタイミングで、色々と話も広げられる。

でも昼間にシラフでカフェで会うと、何も盛り上がらない。

別に大笑いを求めているわけではない。シンプルな会話のキャッチボールでいい。でも恭子は「会話を続ける気がないのかな?」と思うほど、発展しない。

そして恭子とは沈黙が耐えられない。

ほぼ初対面だから…ということもあるけれど、「何か話さないと」という焦燥感に駆られる。

― この前夜に会った時と、全然違うな。

そう思いながら1時間ほどお茶をして店の外へ出ると、さっきより少し雨足が強くなっている。

「恭子さん、また連絡しますね」
「はい。待っています」

こうして解散したものの、僕の中ではもう決まっていた。

ただ数回会うとか、遊ぶとかだったらいいかもしれない。でもこの先真剣に交際していく女性とは結婚も考えているし、生活になる。

そうなると昼間に会って「何か違う」と思うような人は厳しいと思う。

お互い真剣に交際を考えるからこそ、昼に会うのは大事なこと。

お酒が入っていなくても、何もなくても…言うならば、お互いただダラダラと家にいて会話がなくても違和感がなく、沈黙さえ気にならないような人がいい。

恭子には、恭子の会話のペースに合う人がきっといるはずだ。ただそれが僕ではなかっただけのこと。

表参道の交差点で強まる雨を感じ、僕は慌ててタクシーへと乗り込んだ。「やっぱり、本交際となる前に昼に会っておいて良かった」と思いながら…。


▶【Q】はこちら:昼デートで男が見てるのはココ!アプリで出会った彼と、カフェで会うときの注意点とは

▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

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周りからの評価が低い人と付き合ってもいいのか?

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この記事へのコメント

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No Name
変な男。
恭子も超つまらない女だけど、蓮の主張もしょうもな。
2025/05/25 05:1936Comment Icon10
No Name
恭子は自分の外見が気になって会話を終わらせるばかりだったから彼女には何の同情もできない。しかしまた蓮がつべこべ言ってたセオリーだの昼がいい夜がいい云々には全くもって賛同出来なかった。更に、話題の振り方も下手。「生憎の雨ですね…」「晴れている方がいいですよね」何これ? まるでエレベーター一緒になった他人とする会話😆
2025/05/25 05:1933Comment Icon1
No Name
私はお茶だけするのがそんなに好きじゃなくて、そのためにわざわざ出掛けるのもなぁと思う方だから。二度目のデートでお茶に誘われても「せっかくなのでランチでもしませんか」と言っちゃうかも。それでも頑なに昼にお茶だけと譲らないなら一旦断る。
蓮の言い分も理解出来るけど、何となく かのようで、感じ悪い。
2025/05/25 05:3429Comment Icon3
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男と女の答えあわせ【A】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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