いい酒場には手本となる格好いい大人が集う。
そこで、数多の大人を見てきた酒場の女性店主たちに、現代のイケオジ像について語ってもらった。
「52歳、男の正解」はどこにあるのか?彼女たちの答えは…。
◆
東京カレンダーアプリ(iOSの方・Androidの方)なら、発売中の月刊誌最新号の電子書籍がどこよりもお得に購入いただけます!また、この記事から1クリックで、レストラン予約サイト「グルカレ by 東京カレンダー」へ。すぐに店の予約ができます!
52歳を知り尽くす美人店主3人が語る!
24歳でスナックをオープンした実力派の若手ママ。銀座のクラブで培った接客術としっとりした落ち着きが、おじさま世代からも愛される。
元広告企業勤務、沖縄に移住した経験もある。現在はパワフルに麻布十番でおばんざい屋とスナックを、宮古島で会員制のバーを経営する。
奥渋谷にあるワインバーをはじめ、都内で3店舗を手掛ける。松濤育ちのお嬢さまながら、明るく人懐っこい人柄で数多の男性をメロメロに。
今宵の会場は、渋谷にある『Bar Saito』で!
編集部:今日はお集りいただきありがとうございます!お仕事柄、大人な男性と関わるお三方に、リアルなお話しを聞きたいです。まず、50代のお客様ってどんな感じですか?
齋藤:うちはワインバーなんですが、私が見ていて感じるのは、50代の方は飲み方がキレイですね。
SAYA:わかります!
齋藤:例えば30代は飲み慣れてないから潰れてしまう人もいるし、40代はどちらかというとワインバーよりラウンジに行きたがる人が増えて。
それが50代になると帰ってくるじゃないですけど、“ひとりでしっぽり”のお客様が結構多いです。ふらっと飲みに来て眠くなったら帰るみたいな、帰りどきも素敵なんですよ。
SAYA:普段ゆっくり家にいる時間に、特別にってお店に来て、さらっと帰られると紳士さも感じられます。
時信:うちはスナックなので協調性というか、気遣いできる方が目にとまります。初来店のお客様が横に座ったときに声をかけたり、他のお客様が歌い終わったら拍手したり。
SAYA:めっちゃいい〜!
時信:お店のスタッフにっていうよりも周りのお客様に気遣いしてくれる方、素敵だと思います。
齋藤:自分だけが楽しむのではなく、周りが見えている人っていい。
SAYA:その余裕が素敵ですよね。だからひとりでお店に来ても、いつの間にか仲間が増えていくって方が多い。自然と人が寄ってくるんです。
齋藤:それでいて、口数が多いとか、自分の話ばかりとかじゃなくて、聞き役になって周りを立てられる人ね。
編集部:魅力的ですね!イケてる大人のお酒の飲み方も気になります。
齋藤:ワインだと、「今日はボルドー系/ブルゴーニュ系かな」とか、ざっくりした注文がいいです。細かく銘柄を言うより「今日は2、3万で見繕ってくれる?」みたいな。
時信:わ、スマートですね。
齋藤:あと「グラスでいろんな種類ちょうだい」とは言わない人がいいかも。ワインは開けたら長期保存できないので、ボトルを頼んで「みんなで飲もうよ」という方が素敵。
SAYA:そう声をかけてもらえたら、スタッフも嬉しいし、お店にいい空気感が生まれますよね。
編集部:ライフスタイルはどうです?
SAYA:イケオジの方は多趣味で人生を楽しんでるイメージがあって。多いのはゴルフとか海のスポーツ、意外とヨットも多いんですよ。スポーツしてると、自然と体も引き締まっていたりするんですよね。
齋藤:確かに。いまも元気に飲んでる50、60代の方はみんなパーソナルジムに通ってますね。
鍵となる色はグレー!メガネが必須アイテムに
時信:見た目でいうと私、高い時計をつけていそうな人がApple Watchだったら嬉しいです。
齋藤・SAYA:ああ〜!(大共感)
齋藤:令和な感じするね。あと小物でいうとメガネも必須です。
SAYA:だてでもシニアグラスでもいいですし。私のお客様で日によって違うフレームをかけている方がいて、素敵だなって感動しました。
齋藤:しかもジョニー・デップ風のちょっと色入りのレンズをさりげなく。例えばグレーっぽいレンズなら服もその色に合わせて、グレーニットに黒スラックスみたいな。で、足元はスニーカーでさらっと。
時信:うちはスーツの方が多いので、休日はパーカでラフな感じもギャップ萌えです。色はグレー系とか。
齋藤:グレーいいよね。イケオジはネイビーよりも断然グレー推し!
SAYA:カラオケを歌うなら、玉置浩二さんの曲が多い気がします。
齋藤:歌のうまいカッコいい50代は『ワインレッドの心』を歌いがち(笑)。それかサザンオールスターズ。でもきっとこちらサイドも知っている曲を歌ってくれてるんだなって思うと、ちょっと愛おしいです。
結論!これが令和のイケオジだ
齋藤:一周回ってきて、ギラついてないっていうのが大事なのかな。私がお店を出した2014年頃は、スニーカーやApple Watchを身に着けてる人はいなくて、基本セカンドバッグって人もまだいたかも。
SAYA:いまはコワモテの方ってあんまりいないですよね。モテる人は優しくて、わかりやすく紳士。
時信:人間性が高い人が素敵です。
齋藤:でもそれは、遊んできたからこそ培ったものだと思うんです。洋服もブランドに興味がないのではなく、知った上での落ち着きがあって。
SAYA:実は遊び慣れてる上級者だと思うけど、多くは語らずに、こちらに考える余白を持たせる方って魅力的。お話しする中でその人の内面を探っていきたいです。
編集部:ありがとうございました!身だしなみもそうですが、酸いも甘いも経験したからこその余裕のある雰囲気があって、気配り上手な人がイケオジと言われているんですね。
生成AIで爆誕!これが令和のイケオジだ
座談会で出てきた「イケオジ」の条件をAIに読み込ませたら、新時代のイケオジ像が誕生。座り方が妙なのはご愛敬。
・グレーもOK!地毛活かしの髪色
もっとも清潔感が現れる髪色は、“そのまま”が最適解。リチャード・ギア系のグレーヘアも好感度高めだ。
・メガネはさりげないカラーレンズ
グレー系の少しカラー入りのレンズを、服に合わせてオン。会う度に違うものを身に着けているとさらに良し。
・整えられた、ほどよい髭
ほんのり生やした髭は色気の発信源に。『007』シリーズのダニエル・クレイグのような、ほどよさが決め手。
・あえて選んだApple Watch
Apple Watchが令和の正解。「パテック フィリップ」なら、上がり時計をつけていても格好良いとの声も。
・手ぶらがスマート感を演出
休日や夜はスマホひとつでふらりと出かける、気取らないスタイルが令和的。カードはスマホケースにIN。
・グレー系のニット&黒スラックス
服は飾らずシンプルに。ラフだけど大人の落ち着きを感じる、濃いめのグレーをキーカラーに選びたい。
・ほどよく漂う香水の香り
エルメスの“イリス”がいいのだとか。ハーブ系や柔軟剤の石鹸っぽい匂いが、それとなく香るのがポイント。
・さらりと履きこなすスニーカー
平成は革靴が主流だったが、令和はスニーカーにシフト。レアものである必要はなく、小ぎれいな王道の一足を。
『スナックコレカラ』
ニューレトロな雰囲気が心地いいネオスナック。男女問わず、近所に住むクリエイターやカップルでの来店も多い。
■店舗概要
店名:スナックコレカラ
住所:目黒区東山3-4-10 Nビル 2F
TEL:03-5708-5353
営業時間:20:00~LO27:30
定休日:無休(不定休)
席数:カウンター12席、テーブル8席
『おばんざい・スナックサーティーエイト』
21時まではゆったりと過ごすおばんざい屋、その後はスナックとして営業。女性客や一見客も楽しめる。
『Bar Saito』
今年でオープン11周年を迎えたワインバー。落ち着いた空間で、齋藤さんがワインをナビゲートしてくれる。
■店舗概要
店名:Bar Saito
住所:渋谷区神山町17-1 第二渡辺ビル 2F
TEL:080-4365-8901
営業時間:21:00~LO26:00
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター7席、テーブル10席
さらに詳しく知りたい方は「東京のリアル2025」を今すぐ手に入れよう!
『東京カレンダー』2025年6月号は「東京のリアル2025」。32歳、45歳、52歳から見た今の東京とは?
月刊誌『東京カレンダー』は、毎月21日頃の発売です。お近くの書店、コンビニでお求めいただけます。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
また、買いに行く時間がない方、近くのお店で売り切れてしまっている方には、インターネットでの購入もお勧めです。
⇒通常版はこちらから
⇒特別増刊はこちらから
最新号も過去号(約10年分)も、東カレアプリ内のコインで購入するのが一番お得です!(通常版のみ)
⇒アプリでのご利用はこちらから(iOSの方・Androidの方)
※最新版のアプリをダウンロードしてください。
月刊誌最新号「東横線プライド」はこちらから!
今月の『東京カレンダー』は「東横線プライド」。都内随一のお洒落さを誇る沿線を総力取材!
月刊誌『東京カレンダー』は、毎月21日頃の発売です。お近くの書店、コンビニでお求めいただけます。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
また、買いに行く時間がない方、近くのお店で売り切れてしまっている方には、インターネットでの購入もお勧めです。
⇒通常版はこちらから
⇒特別増刊はこちらから
最新号も過去号(約10年分)も、東カレアプリ内のコインで購入するのが一番お得です!(通常版のみ)
⇒アプリでのご利用はこちらから(iOSの方・Androidの方)
※最新版のアプリをダウンロードしてください。