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男と女の答えあわせ【A】 Vol.266

家の中ですっぴん、スウェットNG…。交際3年で女が気がついた、男のモラハラ気質とは

A1:最初から、物事を一方的決めていた。


康太と最初に会ったのは、職場だった。私は、オフィスビルの受付をしているのだが、そこに何度か訪れる背が高くて細身で少し声の低い人が彼だった。

そんなタイミングで私の同期が康太の同期と連絡先を交換していたようで、食事会が開催されることになった。そこで、初めてちゃんと会話をしたことを今でも覚えている。

「よく、オフィスに来られていますよね?」
「はい。覚えて下さっていたんですか?僕も、よくお見かけしています」

この後連絡先を交換し、食事デートにも誘ってきてくれた康太。そして三度目のデートで、告白もしてきてくれた。

「恵梨香ちゃんって、すごいピュアだよね。男慣れとかしてなさそうだし」
「そうかな?まぁそんな激しく遊んでこなかったけど…康太さんは、モテそうだよね」
「でもモテる男、嫌いじゃないでしょ?」
「うん、そうだね」
「だったら、僕たち付き合わない?」

この時は、康太の多少強引な感じが嫌いではなかったから、私もなびいたのだと思う。

でも今から考えると、康太のモラハラ気質は、この時から既に表れていたのかもしれない…。


順調に交際して1年が経つ頃、康太が、同棲の提案をしてきた。

「恵梨香、一緒に住もうよ」
「本当に?」
「うん。もちろん本気だよ」

結婚もしたかったし、私には断る理由がない。それに好きな人とずっと一緒にいられるなんて、嬉しいに決まっている。だからOKしたのだけれど、康太と一緒に暮らすうちに、ふとした際の物の言い方がキツいことに気づいた。

ある日、のんびり料理を作っている時のこと。後ろから、康太が私の姿を見て、わかりやすく大きなため息をついている。

「はぁ…。恵梨香って、ちょっと家事とかの効率が悪いよね」
「そうだよね…わかってはいるんだけど」

自分でも、のんびりしているのはわかっている。でも私は元々、ゆっくり物事を行う性格だし、それにこうやって、時間をかけて料理をするのが嫌いではない。

でも康太からすると、私の言動は非効率的で、イラつくらしい。

「もう少し効率的にしたら?今は家電も色々発達しているんだし」
「でも、ああいう家電って高くない?」
「お金は払うから。買いなよ」
「ありがとう」

こうして、本当に食洗機を買ってくれた康太。すごく嬉しいし、たしかに洗い物の時間も減り、みんなハッピーだ。

「時間って重要だからね?お金で時間を買ったほうがいいよ」
「そうだよね、わかった」

でもこの頃から、私は康太に対して物事を強く言えなくなっていく。


いつだったか忘れたけれど、私のネックレスのチェーンが絡まってしまったことがあった。これも、私は解くという作業が嫌いではないので、のんびり解こうと思っていた。

しかしそんな私を見て、またわかりやすく、大きなため息を私に向かってついてきた康太。

「ふぅ…恵梨香って、本当に一人だと何もできないよね。俺がいて、良かったね」

康太の言い方はたしかにキツいけれど、間違ったことを言っているわけではない。自分でも欠点だと思っているところを指摘されただけ…。

そう自分に言い聞かせ、私はこう返事をする。

「そうだね。康太、ありがとう」

でも振り返ってみると、私は次第に自分の意見を相手に対して言えなくなり、この頃から自分でも気がつかないうちに、康太に支配されていたのかもしれない…。

この記事へのコメント

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No Name
萎えるもんな 言われた翌日に、ボロボロで穴もあいた高校のジャージでも着て、疲れて帰宅した彼を出迎えてあげればよかったw
2025/05/04 05:1831Comment Icon3
No Name
この作者が恵梨香をとにかく「可哀想な人」として描き、こんなに我慢したんだよ支配されて怖かったんだよと読者に訴えて共感を得ようとしている事だけは伝わった。しかしながら、答え記事としては部分的に「それは恵梨香も悪いよ」と感じる箇所も多く、言い訳じみた主張にも特段共感は出来なかった。勿論、彼女を見下すような男は論外だけど。
2025/05/04 05:1625Comment Icon1
No Name
一緒に寝ても彼が寝付くまで待ってからメイクを落としてたの?三年間も? どんだけすっぴんブスなん。彼の圧力も分かるけどメイクは同棲初日の寝る前に落として彼に見せて良かったんじゃない? それで寝化粧しとけとか言われたら即座に別れればよかったよ。恵梨香の言い分も矛盾してて、相変わらずな完成度の低さ。
2025/05/04 05:4424Comment Icon3
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男と女の答えあわせ【A】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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