男と女の答えあわせ【A】 Vol.262

3歳年下の男から「好き」と言われたものの…34歳の女が、一晩で関係を終わらせたワケ

A2:「好き」と言われた先が、結局見えなかったから。


そして二度目のデートは、焼肉を予約してくれていた龍太。この日も、早速会った瞬間から褒めてくれる。

「果林ちゃん、今日も可愛いね」
「ねぇ、本当に思ってる?(笑)」
「思ってるよ!じゃないと、こんなこと言わないし」
「じゃあ…素直に受け止めます。ありがとう」

― 今日も軽いな。

そんなことを思いながらも、嫌ではない。

でもやっぱり、龍太の本心が見えてこない。焼肉の煙が上るのを見ながら、私は龍太の出方を少し静観してみることにした。


すると龍太の口からは、まるでテンプレか、「女性を褒める言葉は?」とAIに聞いたかのような言葉が次々とこぼれ落ちてくる。

「僕さ、果林ちゃんみたいなタイプの女性が好きで」
「どういう意味?」
「可愛くて、癒やされるというか…自然体で一緒にいると楽しい女性」
「それ、私が当てはまっているの?」
「うん。果林ちゃんのことでしょ?」

― これは、どっち?

告白されているのだろうか。それとも、ただ軽い気持ちでポロっと言っただけなのか…。

「果林ちゃんは、どういうタイプの人が好きなの?」
「私は優しくて面白い人かな」
「僕も当てはまっているじゃん」
「そうだね」

そんな会話を続けながらも、食事の中盤。ついに龍太が、核心に触れるようなことを言ってきた。

「果林ちゃんのこと、好きだなー」

― これは、本当にどっちの意味?


本気で「好き」なのか。それとも、動物とか子どもに対して「可愛いね」とか言うのと同じテンションなのか…。

しかも「好き」と言われたものの、その先がない。

「ありがとう。私も好きだよ」
「本当に?嬉しい」

独身の大人同士が「好き」と言い合った時。この先には、普通は「付き合おう」という言葉が来るはず。

でも龍太には付き合う気はなさそうで、ただ「好き」と言ったきり、そこの言葉は完全に放置だ。

彼は落ち着く気もないし、この先真剣な交際に進める気はないのかもしれない。

本当に私に好意を寄せてくれているのかもしれないけれど、言葉が宙に浮いたまま、ふわふわとしている。

そして簡単に「好き」と言ってくる男はやっぱり要注意だと思う。何よりも言葉に重みがないし、誰に対しても同じようなことを言ってそうだから。

「じゃあさ、もう少し一緒にいようよ」
「そうだね」

― 逆に…もう遊びでいいかな。

デートの途中から、そんなふうに思い始めてきた。

向こうが遊ぶ気なら、こちらが真剣になるのもバカバカしい。

傷つきたくないし、ライトな関係のひとつやふたつ、あってもいいと思う。

だから私は、この夜龍太の家へ行くことにした。

そして解散後。私はこれ以上深入りをしないと決め、遊びの関係と割り切って付き合うことにした。


▶【Q】はこちら:家に泊まった翌日から、急に女が冷たくなったワケ。お互いに「好き」と言い合ったのに…

▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

▶NEXT:4月12日 土曜更新予定
旅行で男が結婚を決意した理由は?

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この記事へのコメント

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No Name
龍太がきちんと告白してくれないという事はさほど本気でもなかったんだろうから( あわよくば都合のいい女に出来るかな程度…) 、わざわざ家に泊まってsexせずにフェードアウトすればよかったじゃん。 こんなアンサー信じられない。アラフォー目前の独女がライトな関係のひとつやふたつあってもいいとか、よく言うわ。
2025/04/06 05:1746返信3件
No Name
何言ってるんだ、果林!理解不能。
この人日本人じゃないのかな。
2025/04/06 05:1230返信2件
No Name
人との距離感がおかしくて簡単に股開くようなオンナが何言っても響かない。
2025/04/06 05:2028
もっと見る ( 18 件 )

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