家賃25万円の1LDKに同棲する場合、いくら負担する？女が34歳彼に抱いた違和感とは(2/3)[東京カレンダー

Q1：最初から女が感じていた小さな違和感は？

沙織と出会ったのは、僕自身が開催した食事会だった。沙織は女性の幹事が連れて来たのだけれど、気遣いが素晴らしく最初から「いいな」と思った。

それは沙織も同じだったのか、この会が終わってすぐに二人で遊びに行くことになった僕たち。そんな初デートは楽しく、とても盛り上がった。

「沙織ちゃん、僕と同じ歳なんだ」
「だね。同学年って意外にレアかも」
「本当に？何月生まれ？」

同い年で気も合う沙織。お互い好きになるのに時間はかからなかった。

「俊介くんの趣味とかは？」
「僕は旅行かな。あとサッカーも好き。沙織ちゃんは？」
「私も旅行、好きだよ。あと美味しいご飯を食べるのも好き」
「それはわかる」

そこからお互いのお気に入りの店や、よく行く店の話になった。沙織は言葉通り食べることが好きなようで、なかなか良い店も知っている。

「すごいね、沙織ちゃん。詳しいね」
「ふふ、好きなんだよね」
「でも沙織ちゃんの良いところが、超高級店ばかりじゃない、ってことだよね」
「そうそう！安くて美味しいお店とか、大好き」
「沙織ちゃんって、意外に堅実な感じ？」
「うん。私は結構堅実だと思うよ。ブランド物とかにもあまり興味ないし…」
「そうなんだ！それはいいね」

正直、東京には派手な子が多すぎる。

「『その年収で、どうやってそのバッグを持っているの？』と聞きたくなるような子もたくさんいるよね…。そういう女子がさ、とにかく苦手で」

これは、東京の七不思議だと思う。年収の割合から考えて不釣り合いな生活をしている女性の生態が、僕はどうも理解できない。

「わかる。そういう子、多いよね」

しかし沙織は僕と同じ価値観を持ってくれているようで、なんとなく安心した。

「沙織ちゃんは、自炊とかはするの？」
「するよ。料理するのも好きなんだよね」
「めちゃくちゃいいじゃん。堅実で料理も好きって、最高の奥さんになりそうだね」
「俊介くんは、結婚願望あるの？」
「あるよ。今すぐにでもしたいくらい。沙織ちゃんは？」
「私もあるよ。来年35歳になるし、それまでには結婚したいと思っている」

お互いの結婚したい熱量も似ており、テンションも一緒。この先に進まない理由はどこにもなかった。

結局もう一度デートをし、僕たちは交際することになった。その際、もちろん僕はちゃんと言葉にした。

「結婚も視野に入れて、付き合いたいと思ってる」
「嬉しい。ありがとう」

こうして、僕たちの交際は始まった。しかし幸せな生活から一転、僕たちはすぐに破局を迎えてしまうことになった…。

交際まで行ったものの、女が同棲の話をした途端に逃げ腰になったのは…

この記事へのコメント

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No Name

沙織も34歳ならそれなりの収入がある訳だし25万の家賃で10万だけの負担なら悪くない話！

光熱費や外食費も俊介負担ならその分多めに家事やってもいいかなと思うけど、もしかしたら立地的に通勤が面倒になる(乗り換え等) とか、コスパのいい店での外食が嫌過ぎたとか？！
確かに彼はお金に細かそうだよね。ハイブランド好きな派手女子がとにかく大嫌いとか… 婚約指輪を始め結婚式や結婚後の生活も地味一直線な...続きを見るのかと想像したら逃げたくなったのかもしれない。

2025/03/01 05:4228返信1件

No Name

彼としては結婚までは1LDKのまま、結婚後にもっと広い新居を考えていたけれど、沙織は不満だったのかもしれない。あとこの二人は家事分担の相談もした方が良かったと思う。「買い出しから料理まで全てをしてくれる沙織」と当たり前に思ってる所にも不満があったのかも？！

2025/03/01 05:2127

No Name

結婚に漕ぎ着けたいがために堅実なフリをしてたけど疲れちゃったのかな？本当はハイブランドも好きで高級店での食事もよく行ってたけれど、俊介が苦手だと言うから隠してた？同棲もメリット無さそうだし迷いが生じて、ナチュールワインがあるコスパ良好店に行ったら何となく我に返ってやっぱり面倒臭いってなったのか？

2025/03/01 05:1826

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