2024.12.15
男と女の答えあわせ【A】 Vol.246A2:押しが強すぎる=自分のことしか考えていない自己中男。
二度目のデートに至るまで、ほぼ毎日連絡をくれた亮吾。
― この人、すごいマメだな…。
そう思った。しかし二度目のデートをした時に、初めて会った時から引っかかっていた原因がわかった。例えるなら、喉に突っかかっていた魚の小骨が取れたようなスッキリ感があった。
「奈緒ちゃんの好きなタイプって、どういう人?」
「私は、頼り甲斐ある人かな」
「頼り甲斐って?」
「例えば…デートのお店をすぐに決めてくれたり、引っ張っていってくれたりする人が好きかな」
「それって俺のことじゃん」
「たしかに(笑)。でもこうやって決断力がある人は好きだよ」
二度目のデートの冒頭から、彼はグイグイ責めて来る。
「ちなみに今、俺って何%くらい可能性ある?」
「どうだろう…80%くらいかな」
「まじで?嬉しいんだけど」
いい人だし、こうして好意をしっかり示してくれるのは嬉しい。でもこれだけ「好き」と言ってくれても、亮吾に気持ちがなびかないのには、ちゃんと理由があった。
「奈緒ちゃん、今日も本当に可愛いよね。俺、マジで好きだわ」
「本当に?ありがとう」
― この人の「好き」、軽すぎないか…?
たった三度、それも初回はバーで会っただけなのに、私の何を知って「好き」だと言うのだろう。それに加えて、「奈緒ちゃんは彼氏いるの?」と一度も聞いてこない。
「奈緒ちゃんって、絶対にモテるよね?可愛いし性格も良いし、気も使えるし…」
「そんなことないよ。亮吾さんのほうこそモテるでしょ?しかも積極的だし」
「積極的なのは、奈緒ちゃんにだけだよ」
「どうだろうな〜」
勝手に私に彼氏がいないと決めつけ、所構わず「好き、好き」と言ってくる男性…。どう考えても信用できない。
そしてグイグイ来る男性は、ただの自己中であることに私は気がついた。
「奈緒ちゃん、来週末イルミネーション見に行かない?近くに好きな店があってさ」
「いいね、行きたい。でもさ、私たち毎週会うことになるよね?」
「いいじゃん。ダメ?」
「ダメじゃないけど…わかった、来週ね」
こちらが断りづらいような言い方で誘ってきて、NOと言わせない雰囲気にしてくる。でも本当に私のことを好きで、想ってくれているならば別の聞き方をしてくるだろう。
「どうせ毎日連絡を取り合っているし。会った方が早いじゃん。それに、俺は奈緒ちゃんに会いたいし」
「本当に亮吾さんって、ストレートだよね」
「ごめん、ウザい?」
「ううん。女性って押しに結局弱いから、嬉しいと思う」
たしかに、女性は押しに弱い人が多い。
好きでなくても毎日連絡をくれたり、会いに来てくれたりすると好きになる場合もある。
でも、亮吾の場合は違う。
相手の都合や話をほとんど聞かず、グイグイと誘い、一方的に「好き、好き」と言ってくる。そして、「この状況でこれを言ったら相手は困るかな?」という配慮もない。
押しが強い男には、たいてい自己中心的な一面が潜んでいる。
― この人のペースに、これ以上巻き込まれるのは嫌だな…。
三度目のデートでもかなり自己中だったので、私は早々に離れる決意をした。
▶【Q】はこちら:2度目のデート、カウンター席の下で手を繋いだ男。女が拒否しないからOKだと思ったら…
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
▶NEXT:12月21日 土曜更新予定
この時期ならではの男女の切ないすれ違い…
相手の都合をほとんど聞かずグイグイと誘いって? じゃ行きたいとか言わず来週末は予定有るからとか適当にかわせばいいものを。 この女相当性格悪い!
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