やっぱり、ホテルが好き。 Vol.34

日本が誇る、豪華客船「飛鳥Ⅱ」。そこは、美食や露天風呂を楽しめる非日常の空間だった

今回は日本船籍最大のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」の旅をご紹介。「飛鳥クルーズ」は30年以上の歴史をもち、「飛鳥Ⅲ」が来年就航する。

令和の新船を知るべく、まずは現船に乗ろうと、金沢発、函館着の2泊3日の旅に参加。

金沢グルメを味わってから乗船し、美酒美食や露天風呂などを楽しみながら日本海を北上していく。緩やかな時間の流れに身を任せ、朝を迎えたらもうすぐ目的地。

そんな非日常の船旅が、想像以上のパワーチャージとなる。



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12回階建ての豪華客船「飛鳥Ⅱ」でのんびりクルーズ

金沢港出航前の「飛鳥II」。国内運航は1泊からで、12月24日発の「クリスマスイブ 横浜ワンナイトクルーズ」など


夏の終わりの午後5時。「飛鳥Ⅱ」は汽笛を鳴らし、無数のシャボン玉を吹かせ、金沢港を出航した。

どんどん離れる埠頭に立つのは、手を振って見送る金沢の人々。船旅は最初の5分でもうドラマチックだった。

客室に荷物を入れたあとは手ぶらで船内を遊び、眠っているうちに函館着くのだから、なんと楽か。

飛行機1時間の移動がこの船では2泊3日。意図的に機会を作らないと忙しさから離れられない大人にとって、船旅は絶好の休息となる。


船内のショップでお買い物する楽しみも! 診療室やセルフランドリーもあり安心

鮮やかなモザイクが配された5デッキ(階)頭上。船内には日本の工芸作品が約100点そろい、ギャラリー的側面もあり


乗客872名を乗せる全長241mの船はすべてが壮大だ。

二層吹き抜けのロビーは船と忘れる豪華さで、廊下は150m以上、最上級スイートは88㎡ほどの広さ。

バルコニーの先は、海。移り変わる空と海の景色を独占しよう

バルコニー付きの客室「Dバルコニー」(22.9㎡)。テレビなどホテルと同等の設備があり、Wi-Fiの利用も可


全室が海側に面し、約6割がバルコニー付きで、大海原の眺めを独占する。

時間を忘れ、空の色が変わることで時の流れを知る環境だ。


海の延長のような露天風呂でデトックス

12デッキのスパ内には露天風呂を設置。同じフロアには「AVEDA」のスパや24時間営業のフィットネスセンターも


全室にバスタブがつくが、海の延長のような露天風呂を優先。

サウナと水風呂もあり、海風を肌に感じてととのえば、デトックス効果は絶大である。


ジャズライブなど夜のお楽しみも!


ミュージシャン、ダンサー、マジシャンらが各国から集結する。200席以上の映画館やライブラリー、麻雀サロンもあるあって、船内でのエンターテイメントも充実。

ジャズ演奏やショーなど、非日常感を強める夜遊びも楽しみの1つ。


船上ディーラーがいるカジノも!

6デッキのカジノ「モンテカルロ」では、ルーレットやブラックジャック、スロットマシーンなどを楽しめる


カジノも入るがお金を賭けるのではなく、Tシャツやポーチ等グッズ交換のため乗客はゲームに興じる。

金銭欲と無縁にカジノを楽しめる余裕のある人が、この船を選んでいるのかもしれない。


金沢港発の魅力!のどぐろ鮨を堪能できる贅沢

11デッキの鮨店『海彦』ではおこのみとおまかせを提供。1貫¥440~、おまかせ(5貫と巻物)¥3,300~


飲食店の食事はインクルーシブだが、惹かれたのは別料金の鮨店『海彦』だ。

出発地の金沢港で仕入れたノドグロを堪能したあとに大将が出してくれたのは、乗組員の父親が石川県七尾市で手作りしたサザエの麹漬け。これが日本酒泥棒の絶品で、日本海の恵みを知る。

2日目に食べた夜食のお茶漬けビュッフェには鯛や鰻も並び、流石、日本の客船だ。

部屋に戻ってベッドに横になれば、かすかな船の揺れがゆりかごのように気持ちいい。そうして熟睡して目覚めると、窓の外には函館が。


いつかは、103日で世界一周クルーズしたい!


船尾から伸びる航跡を見て無になるのもよい。

海外出航も憧れるが、例えば博多発釜山へは3日~、横浜発オーストラリアは約40日必要だ。そして103日で、世界1周できる。

次の港までまだ乗っていたいと思いつつ、タラップを下りていった。

■客船概要
客船名:飛鳥Ⅱ
TEL:045-640-5301(クルーズデスク)
料金:金沢~函館2泊3日1名¥127,500~(2名1室利用時、基本的な飲食はインクルーシブでお酒は有料)
URL:www.asukacruise.co.jp

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