「思い出の推しとして記憶してもらえたら…」小林由依が語った、櫻坂46卒業前のファンへの想い

「アイドルの枠の中で私にできることはやり尽くしました」


特に2023年は猛スピードだった。シングルリリースが3枚あり、全国ツアーを行い、初海外公演となるパリを皮切りにクアラルンプール、マニラと3カ国でライブを実施。

初のスタジアムでアニバーサリーライブ、年末には紅白歌合戦に返り咲いた。

櫻坂46の小林由依

酸味が心地良いカタルーニャのサーディンも新鮮な味わい。「私はコース料理のお店に行ったことがないのですが、今日のような温かな空間なら安心できそう。誰かと行きたいですね」


「途切れることなくお仕事をさせていただいた1年。長期で休みがあるより気持ちが切れなくて良かったです。

長く休むと、次に動き出す時に腰が重くなるので、いい具合に休み、いい具合にお仕事できた一年でした」

超多忙を“いい具合”と言うのはラストスパートだからかもしれない。

2月1日、小林さんは櫻坂46を卒業する。16歳で欅坂46(現・櫻坂46)のオーディションに合格し、ゆるやかとは言えない坂を一歩ずつ登ってきた。

24歳を迎えた2023年には世界に羽ばたくグループを一期生としてけん引。そんな最も勢いがある状況での卒業だ。

普通に考えたら絶好調を手放さないはずだが、どんな心の流れがあって卒業を決めたのだろう?

「全部を振り返った時に、櫻坂46とかアイドルという枠の中で私にできることはやり尽くした実感がありました。力を入れた作品づくりも、海外でのライブも叶って、満足しています。

次にまた同じ居場所で1年を過ごすと考えた時、そこに私はいなくても、2期生や3期生が広く活動できると思いました。

次に新しい子が入ってくるうえでも、ここを出て次に始めることを考えてもいいのかなと。でも、まだ次は何も決まっていないんです」

決断の日時はピンポイントだった。2022年の大晦日から2023年に年が明けた瞬間だ。

「3・2・1・ハッピーニューイヤーと年が明けた時、2023年を最後の年にしようと思いました。実家で家族とこたつに入って紅白を見たりして、年越しを迎えた時ですね。

年末に、“来年の櫻坂46は海外を意識して頑張りましょう”とか、“来年は紅白に出よう”という話があって、みんなで気持ちが入って、前に進んでいこうとなり、この1年を一緒に頑張り切ったらという気持ちになっていました」

加えて、昔の自分と後輩たちの姿も覚悟のあと押しとなった。

「3期生が私に、“ずっと憧れていて小林さんみたいになりたくて”と言ってくれて、昔の私のようでした。

私も乃木坂46さんや女優さんに憧れてこの世界を目指して、“グループに入ったら誰かに憧れてもらえる存在になりたい”とオーディションで話していて、それを思い出したんです。

3期生が言ってくれたことで私もそういう人間になれたと実感して、なるほど、自分が元々目指していたこと、やるべきことは達成できているんだなと思えました」

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