首都圏中学受験界の一大ブランドである、御三家。男子は開成・麻布・武蔵、女子は桜蔭・女子学院・雙葉を指す。
偏差値のみならず、各校の長い歴史と伝統に裏打ちされた教育で、憧れの存在だ。
今回はそんな御三家の中から、男子御三家の「麻布」にフォーカス。麻布OBの筆者が、入試問題の傾向や、学園の実態について紹介していく。
取材・文/蓬(よもぎ)乱麻
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▼INDEX
1. 長文読解が必要なのは、国語の入試だけじゃない!
2. ワンチームの開成、群れない麻布
3. もし麻布に合格したら…。入学時にはいくらかかる?
4. 受験前に学校の空気を体感すべし
長文読解が必要なのは、国語の入試だけじゃない!
「ドラえもんが生物ではない理由を説明しなさい」
「コーヒーのおいしい入れ方」
「日本に来た外国人の人権を守るために必要だと考える取り組みは?」
麻布といえば、しばしば奇抜な入試問題がネットで話題となる。
大人でも戸惑ってしまいそうな内容に「こんな問題がスラスラ解けないと合格できないのか」とうろたえそうになるが…。
小学6年生のレベルで鍛えてきた思考力と知識、そして「初めて知るトピックでも素直に興味を持って解いていくこと」で解答を導けるように構成されている。
そんな麻布の入試問題の構成は、以下の通りだ。
算数を除いた3科目は、いずれも問題文がとにかく長いのだ。麻布を志すにあたって「国語力が大事」と言われるゆえんはここにある。
また国語力を上げるために対策をみっちりやり、国語で点が取れるに越したことはない。
しかしそれ以上に、麻布の入試問題で点を取るには…
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