男と女のブランルージュ Vol.11

「部屋で一緒に飲まない?」片思い中の彼に、ワインをプレゼントしたら彼の家に行くことになって…

愛おしい人といるときは、何気ない時間が特別なものに変わる。

そして、2人の時間をよりスペシャルなものにしてくれるのが、ワインだ。

ワインには、香りと舌の記憶とともに一瞬を永遠に留めてくれる不思議な力がある。

今宵も、ボトルの前に男と女がいる。

長い年月を経て、このテーブルに辿り着いたこのワインのように、とっておきの物語が紡がれる。

▶前回:港区の“ワイン会”に参加する27歳女。でも、実はワインの良さが全く分かっていなくて


Vol.11『バレンタインの夜に』麻美(28歳)


2月初旬の土曜日。

「ねえ、麻美。あれ、どうかな?美味しそうじゃない?」

同僚の桜子の弾んだ声に、麻美は振り向いた。

「うわ、美味しそう!ワインにも合いそうだね」

ショーケースの中の宝石のようなチョコレートを2人はうっとりと眺めている。ここは渋谷の東急本店通り......


この記事へのコメント

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No Name
いい話じゃない♡ さわやかな終わり方もまたよき。
2024/02/02 05:1671返信2件
No Name
Ch.カロンセギュールとそのセカンドとサードは、バレンタインの定番。もらったら嬉しいよー。
本命チョコもとい本命ワインとの表現もなんだかステキ。
2024/02/02 05:1945返信1件
No Name
好きな麻美に近づくためにワインを学ぶ斗真、素敵。両片思いが両思いになって、幸せなバレンタインだね。
2024/02/02 07:3628
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