表紙カレンダー Vol.106

「GENERATIONS」の白濱亜嵐&片寄涼太が語る、“大人の色気”の条件とは?

“明日頑張ろう”。このメンタリティが10周年を迎えられた理由のひとつ


現在は結成10周年を記念して全国18ヶ所を回るライブツアーの真っ最中。

10年経つと、ファンも同じく年を重ね、人生にも大きな変化が起こっていく。そういったことを、アーティスト側は想像以上に意識していたりする。

「細部にまでセンスが光りますね」と、家具から本にまで興味をもっていた片寄さん。開業時から注目しており、念願の来館となった


片寄:学生だった方がもう社会人になっていること、多いですね。

白濱:子どもを連れてきたりとかも。

片寄:それぞれのいろんなストーリーがあって、思い出の中に僕らも入って時間を積み重ねているって、自分たちにとってこれほど価値のある経験はない。だからこそ、グループ全体で成長し続けたいというのはありますね。

白濱:本当に、やり続けてきたからこそだなと思います。

僕は最近ツアーやイベント活動をしていく中で、そこに、まったく売れていなかった路上ライブ時代に応援してくれていた人たちを見つけると、みんなから見て僕はどう映っているんだろうと知りたくなります。

要は、推しが路上ライブから「東京ドーム」に立つまでの一連の流れを見ているということ。不思議な感覚です。

片寄:すごいことですよね。

白濱:そういう方がライブにいたりすると、グッとくる。

片寄:昔のグッズを持ってきてくださっている方は、やっぱり目立ちます。

白濱:涼太のだいぶ昔からのファンで、よくライブで一番前にいた子と、ある日犬を連れて入った店で偶然会って、めっちゃしゃべったことがある。

片寄:それはしゃべるでしょうね(笑)。今年は全国を回る中で、かけてもらう言葉の一つひとつや、書いてくれたメッセージをじっくり読むと、やってきてよかったなと実感します。


ふたりは幸せそうにファンとの関係性を話す。愛情を受け、それに応えている人ならではの穏やかさがリアルだった。

“推し活”は決して夢じゃなく現実で、本当につながっているのだな、と目にした瞬間だった。

ファンの人生の一部になっている責任感があるから、パフォーマンスの完成度もますます高くなっていく。そんなプロフェッショナル精神を感じながら、白濱さんが好きな言葉を思い出した。

「明日頑張ろう」

脱力なようで、普段頑張っている人だからこそ言える言葉に感じる。このセリフがいつ生まれたのか聞いた。

客室に入った白濱さんは、「本当に来れて良かった!」と再び空間の美しさに感激。「ベッドも見ていいですか?」と室内を探索していた


白濱:覚えてないんです(笑)。

片寄:6年前ぐらいからな気がする。

白濱:今日ダメな日って、いっぱいあるじゃないですか。そういう時は戦うことをやめて、明日頑張る。

片寄:このメンタリティがあるから、「GENERATIONS」が10周年を迎えられました。

煮詰まった時とかに、リーダーの亜嵐くんが「明日頑張ろう!」と言ってくれる。その明るさが本当にありがたい。ちょっとギャグっぽいから空気もやわらかくなります。

白濱:ふと出てきた冗談半分みたいな言葉。言っていたら自分の性格にハマって、定番になりました。現代を生きる日本人に教えてあげたいですね。

片寄:一瞬格好いいけど後回し(笑)。

白濱:今日は無理なのかなって、空気を読んで言うのがポイントです。

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