愛おしい人といるときは、何気ない時間が特別なものに変わる。
そして、2人の時間をよりスペシャルなものにしてくれるのが、ワインだ。
ワインには、香りと舌の記憶とともに一瞬を永遠に留めてくれる不思議な力がある。
今宵も、ボトルの前に男と女がいる。
長い年月を経て、このテーブルに辿り着いたこのワインのように、とっておきの物語が紡がれる。
▶前回:「私が出すよ」年下彼氏とのデート。女が毎回支払いをしていたら、男が突然…
Vol.8『曖昧な関係』児玉麗(29歳)
967日。
外資系自動車メーカーのディーラーで働く児玉麗は、しっかりと数字で覚えている。それは3年間付き合ったカレシと同棲していた日数。
寝具メーカーの営業として働く2つ年下の丈一郎とは、付き合って半年で同棲を始めた。
2人で選んだのは、環七沿いにある1LDK49㎡......
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この記事へのコメント
でも麗としては貴志を異性としては意識するものの恋愛対象としては見ていなかったという事だから、失恋の傷が癒えるまでありがとうって感じなんだよね。
シャトーメルシャンの「椀子シラー」は飲んだこと無かった。スパイシーな牛ステーキなどにもよく合いそう♡
こんな男、きっとなかなかいないよ。麗、惜しいことしたねぇ🥺