36歳の男が、麻布十番で初デート。しかし仕事についての“あるアドバイス”で、女性は一気にしらけ…(1/3)[東京カレンダー

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼（彼女）は何を思っていたの…？

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は？

▶前回：「婚約指輪が、1.5カラットって小さくない？」33歳の女が、お家デートで友人の話を彼にしたら…

成美と出会ったのは、異業種交流会だった。

昨年起業したという成美は、意志の強そうな、凛とした美しさがある。僕は遠目で見つつ、最初からかなり気になっていた。

ただ男性陣も僕のように考えていた人が多いのか、なかなか話せない。ようやく成美と話せたのは、交流会も終わりに近づいた頃だった。

「初めまして、晃です。こういう会、よく来るんですか？」
「それが全然…どう振る舞えばいいのかわからなくて困っていたんです」
「そうなんですか？言ってくれれば知り合いとか紹介したのに」

異業種交流会とは、なんという便利な言葉なのだろうか。

純粋に仕事目的の人もいる。でも多少、男女の出会いを求めている人がいるのも否めない。

「よければ、この後もう1軒みんなで行きませんか？」
「私もいいんですか？」

こうして彼女を誘い出すことに成功し、そしてデートにもこぎつけた。しかし結局は、成美からあっさりフラれてしまうことになった…。