「自分の足で立ってセンターとしての役割をまっとうしたいです」
国民的アイドルグループのセンターというポジション。
たった1年半前までは、テレビの向こう側で見ていたからこそ、今の状況を受け止めきれないのも、無理はない。
「私、アニメがずっと好きなんですけど、乃木坂46の先輩方は全員、アニメに出てくる登場人物のようなイメージなんです。
そもそも存在するとさえ思っていなかったし、“あくまでもこれはフィクション”、別世界の出来事みたいに捉えていて。
だから、私と皆さんとの間には、今も1枚のフィルターで隔てられているというか。目の前にいたとしても、私だけにはフィルターが見えているんです」
そのフィルターは、同期である5期メンバーとの間にも存在するという。
「同じタイミングで受かった仲間なんですけど、みんなめっちゃ可愛くてきれいで、なんかすごく繊細なものみたいに感じていて。
フィルターがあるっていうと、心の距離があるように聞こえてしまうかもしれませんが、そうではないんです、すごく仲良しですし。どう言ったらいいかな……。
自分を“異物”として見ちゃう。そんな感覚に近いのかもしれません」
時折言葉に詰まり、「ごめんなさい、うまく表現できなくて」と謝りながらも、“自分の想いをきちんと伝えたい”、そんな真摯な姿勢からは、責任感の強さが伝わってくる。
“センターとしてきちんと役割をまっとうしたい”という強い想いも、だ。