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見えないからこそ触れたくなる。 暗がりダイニングという媚薬 Vol.2

ル・ジュジュ

Le JOUJOU

今日は何がいただける?
日替わりのサプライズを愉しむc

Favorite regular

※こちらの店舗は、現在閉店しております。

コース¥5,250〜よりデザートの例。栗のクレームブリュレ アマレットのアイスクリームにエスプレッソを注いで

自由が丘の駅から歩いてすぐ。雑居ビルの3階まで階段を上り、扉を開くと黒を基調としたシックな空間が広がる。賑やかな街から遮断された大人の空間。これがサプライズのひとつめ。そして料理は仕入れ次第。前菜からデザートまで全品でシェフのセンスが光る型破りなコースで、さらにゲストは驚くことになる。

シェフの名は鈴木琢也氏。その経歴は確かだ。イタリア料理店に10年勤め、料理長にまでなった後、渡伊。ミラノ『サドレル』ほか各地で4年。学校ではフランス料理を学んでいた経緯からその後、本場を知るべくフランスへ向かい、パリ『タイユヴァン』などで3年半、修業している。

たとえば、フランス料理の前菜の後に手打ちパスタという構成は本場を知った上で辿り着いた氏の結論。確かな経験と自己表現が土台にある料理は心地良いサプライズに包まれている。

「決まり事のない店でありたい。それをお客様も楽しんで」。次回はどんなサプライズが?再訪がこんなに楽しみな店があるとは。

見えないからこそ触れたくなる。 暗がりダイニングという媚薬

暗闇の中、香りで、食感で、触覚で、このときを 敏感に感じとろうとして研ぎ澄まされていく五感。 この暗がりの中でなら、もっと深く相手を感じとれるはず。

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