「ワインバーを訪ねること自体、今回が初めてなんです。雰囲気の良さはもちろん、大きなワインセラーの存在に驚かされました。
ワインといえば、ワイン好きの共演者の方に、ドラマのクランクアップやお誕生日のタイミングにプレゼントとして差し上げることがあります。
わたし自身はあまり詳しくないので、ショップのスタッフさんに一緒に選んでもらうのですが、そのたびにワインの奥深さにハッとする。
今回もソムリエの方がいろいろと説明してくださったおかげで、単にワインを飲むのではなく、ワインを取り巻く歴史までも体内に取り込んだような感動を覚えました。
まだまだ未熟者ではありますが、新しい世界の扉を開いて、またひとつ大人の階段を上れたような気がしています。港区って、やっぱり楽しいですね」
東京タワーからもらうパワーの効能を、最近はより強く感じている
「懐が広い」、山下さんは港区のことをそう表現する。
テレビ局やスタジオでの収録後に六本木ヒルズの映画館でレイトショーを観たり、けやき坂を散歩したり、東京ミッドタウンで食材を買ったりする経験を通じて、さまざまなスタイルで親しめるエリアだと感じているようだ。
また、“時間”の観点からも同じような感想を抱いているらしい。彼女は次のように語った。
「夜が更けてからでも迎え入れてくれる場所がたくさんあるじゃないですか。夜景もすごく綺麗だし。
わたし、首都高から眺める東京タワーが大好きなんですよね。地方や郊外から帰ってきたときには『おかえり』と言われているような感じがするし、疲れているときには『明日もがんばろう』と励ましてもらえるから」
たしかに。あの明かりにパワーをもらうと話す人は多い。
「ありがたいことに活動の幅が広がって移動も増えたので、その効能をよく実感するんです」