「この子のためなら、何だってしてみせる…」
公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。
そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。
──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。
これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。
◆これまでのあらすじ
葉月は華(1)を連れて、ママ友に紹介してもらったお受験塾「ほうが会」の見学へ。しかし、早くも先生から「合格は難しい」と言われてしまう。
▶前回:まだ入会前なのに…?合格者を多数輩出するお受験塾の見学で、先生から1歳の娘に下された合否
▶あわせて読みたい:富裕層の家庭がハマる“サマースクール”の実態。子ども1人で海外へ行かせることのメリットとは【前編】
Vol.5 “ご挨拶”の心構え
「先生さようなら!みなさま、さようなら!」
ピアノが奏でるミソド、ファソシ、ミソドの和音と共に元気な挨拶が聞こえたかと思うと、「ゾウさんのおへや」から子どもたちが飛び出してくる。
「華、今日も楽しかった?」
「ママー、たのしかった!!」
飛びついてきた華を抱き......
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この記事へのコメント
同類に見られたら敦子さんたちが気の毒
田舎っぺは声デカいし