明日海さんが相手に求めること。それは、お酒を飲むことを一緒に楽しんでくれる人。
「例えば飲めない人でも、私が飲むのを許してもらえたら有難いです(笑)。
あとは……そうですね、パッとその日の気分に合わせて、“ここに行こう!”と提案してくれたら、頼り甲斐がありますね」
宝塚時代、男役として“エスコートする側”だった明日海さん。車道を歩く際には相手を手でガードする、車に乗る際はドアの上枠に頭をぶつけないようさっと腕を伸ばす、段差がある際は転ばないよう見届ける……。
これらスマートな所作の類は、全て宝塚時代に明日海さんがナチュラルにしていたことだというから、流石である。
そんな“頼り甲斐”も身につけている明日海さんだからこそ、ともに食事をするなら心から喜んでもらえるエスコートをしたいと思ってしまう。
「私が一に仕事、二に食、といっても過言でないくらい、美味しいものへの欲が旺盛なので、フレンチからもつ鍋まで、カジュアルでもキチンとしたお店でもどちらもOKな振り幅が欲しいです。
素敵な空間も大切ですが、何を食べるのかがいちばん重要かもしれません」
「一に仕事、二に食」、「フレンチからもつ鍋まで」といった、大人の女性ならではの本音が小気味いい。
宝塚から東京に居を移して3年。最近では、宝塚にいたということを意識しない時間もあるという明日海さん。
「名前が特殊ですから、“宝塚ご出身なんですよね”と会話の糸口に話しかけてくださることも多いんですが、ここ最近は“あ、そうだ、私、宝塚にいたんだ”ってハッとしたことも(笑)。
でもそれはネガティブな話ではなくて、目の前の現場に全力投球しているからこそだな、って。今もこれからも、いろんな役にチャレンジして、仕事も人生も豊かにしたい。どちらも妥協はしたくないんです」
そう言い切った瞬間の格好良さたるや。謙虚さの内側に秘めた強い意志が、彼女の輝きの源なのだろう。
明日海りおを、美しき女性たらしめる理由を見た気がした。
【WEB限定】編集部は見た!明日海さんの撮影当日の裏話
穏やかな日差しの中、明日海りおさんは静寂を纏いながら店内に入ってきた。空気がパッと華やぐ美しいオーラを放ちながらも、動きはしなやかで、まるで重力を感じさせない。
舞台をやっていたから「声も身振りも大きめ、テンション高め」と自身で言うが、インタビュー中に発せられる川のせせらぎのように心地よい声は、ゆっくりかつ明瞭。
百戦錬磨のカメラマンでさえも、「久しぶりにドキッとした」と後でつぶやいたほど、すべてに品があり、美しかった。
そして、料理を食べたときの最高にキュートな笑顔に、スタッフ一同心臓を握り潰されるレベルの胸キュン状態。
誌面の都合上入れられなかったキュン死カットは、WEB限定で明日公開します!お楽しみに。
【後編】 6/10に公開!
■明日海りおさんも唸った、永田町のサステナブルフレンチの魅力
■WEB限定の未公開カット!
■プロフィール
明日海りお 1985年生まれ。静岡県出身。2003年、宝塚歌劇団に89期生として入団。2014年5月、花組の男役トップスターに就任。劇団史上初となる横浜アリーナでのコンサートを開催するなど、圧倒的な人気を誇る。2019年の退団後はドラマや舞台で幅広く活躍。6月にはミュージカル『ガイズ&ドールズ』が控えている。
■衣装
ジャケット 110,000円〈エス マックスマーラ〉、ワンピース 69,300円〈スポーツマックス/ともにマックスマーラ ジャパン TEL:0120-030-535〉、イヤリング「バランス ネオ ダイヤモンド パヴェ」(WG×あこや真珠×DIA)698,500円、リング「リファインド リベリオン」(WG×あこや真珠×DIA)570,900円〈ともにTASAKI TEL:0120-111-446〉、バッグ、靴〈スタイリスト私物〉
▶このほか:【未公開カットあり】「1日の終わりはシャンパンです」望海風斗の自宅での過ごし方
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東京カレンダー最新号では、明日海りおさんのインタビュー全文をお読みいただけます。
明日海さんが最近感じた、仕事での大きな心境の変化とは?
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