秋十一夜「広い庭のある家」
「達也さんみたいなカッコいい人とずっと一緒にいられるなんて、夢みたい」
妻の麻理恵が後ろから抱きついてきて、耳元でささやいた。
僕が一軒家、しかも豪邸に住むなんて思ってもみなかった。ウッドデッキの向こうにある緑が茂った庭を眺めている僕に、麻理恵が尋ねる。
「さっきか......
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「達也さんみたいなカッコいい人とずっと一緒にいられるなんて、夢みたい」
妻の麻理恵が後ろから抱きついてきて、耳元でささやいた。
僕が一軒家、しかも豪邸に住むなんて思ってもみなかった。ウッドデッキの向こうにある緑が茂った庭を眺めている僕に、麻理恵が尋ねる。
「さっきか......
男と女の、珠玉のラブストーリー。
秋の夜長、「その先」のことを語りましょうか。
待ち受けるのは、深くて暗い、底なし奈落。
恋をしたら決してこの物語を読むことなかれ、
特に25歳以下は閲覧禁止。
「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもの。
この物語の主人公、あなたの知り合いだと気づいても、
どうか、素知らぬフリをして―。
この記事へのコメント
あの話と繋がるなんて。それにしても、逆玉男は結婚したら調子に乗って不倫三昧だよね。東カレ小説では。